![]() メキシコ朝顔(メキシコアサガオ)はヒルガオ科サツマイモ属の蔓性一年草である。 原産地はメキシコである。 日本では逸出したものが野生化している。 草丈は3メートルくらいになる。 葉はほこ形だが、切れ込まないものもある。 開花時期は8~9月である。 紅紫色をした漏斗状の花をつける。 花径は15~20ミリくらいと小さい。 花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。 属名の Ipomoea はギリシャ語の「ips(芋虫)+homoios(似た)」からきている。物に絡みついて這い登る性質からから名づけられた。 種小名の trifida は「3つに分かれた」という意味である。 写真は9月に木場公園の外来植物園で撮った。 学名:Ipomoea trifida ★朝顔と言うには少し小さいな 薩摩芋の花こんならしいよ ![]() 花図鑑 植物図鑑 ![]() ▲
by sikino-hana
| 2011-09-30 13:58
| 秋の花
![]() ルドベキア・トリロバはキク科オオハンゴンソウ属の多年草である。 種小名の読み方は「トリローバ」とするものもある。 原産地は北アメリカである。 和名は三葉大反魂草(ミツバオオハンゴンソウ)という。 別名を大三葉反魂草(オオミツバハンゴンソウ)という。 日本へは昭和時代の初期に渡来した。 栽培されていたものが逸出し、北海道から沖縄にかけて野生化している。 草丈は80~150センチくらいである。 葉は卵形で、互い違いに生える(互生)。 葉の先は尖り、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。 茎の下部につく葉は3つくらいに裂ける。 開花時期は6~10月くらいである。 枝分かれした先に1つずつ花(頭花)をつける。 花の真ん中にある筒状花はこげ茶色をしている。 周りにつく舌状花は8枚で、黄色ないしオレンジ色である。 花径は3センチくらいである。 花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。 日本では園芸品種のタカオ(Takao)が流通している。 属名の Rudbeckia はリンネの後援者「ル-ドベック(Rudbeck)父子」の名からきている。 種小名の triloba は「三片の」という意味である。 写真は9月に木場公園の外来植物園で撮った。 学名:Rudbeckia triloba ★仲間には図太いやつもいるけれど 可憐な花は花壇に似合い ![]() 花図鑑 植物図鑑 ![]() ▲
by sikino-hana
| 2011-09-29 09:50
| 秋の花
![]() 蛍柴胡(ホタルサイコ)はセリ科ミシマサイコ属の多年草である。 北海道から九州にかけて分布し、山地の岩場や草地に生える。 海外では、朝鮮半島、中国、シベリア東部にも分布する。 草丈は50センチくらいである。 根際から生える葉は長い楕円形である。 茎につく葉は幅の広い披針形で、茎を抱く。 開花時期は8~10月くらいである。 茎先や葉の脇から複数の散形花序(たくさん枝が出て、先に1個つずつ花がつく)を組み合わせて出し、黄色い小さな花を群がってつける。 花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)である。 属名の Bupleurum はギリシャ語の「bous(牡牛)+pleuron(肋骨)」からきている。葉のつき方の様子から名づけられた。 種小名の longiradiatum は「放射状に長い」という意味である。 変種名の elatius は「より背の高い」という意味である。 写真は9月に氷見市海浜植物園で撮った。 学名:Bupleurum longiradiatum var. elatius ★繊細な花の姿が目を奪う 不思議なるかな蛍柴胡は ![]() 花図鑑 植物図鑑 ![]() ▲
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| 2011-09-28 08:03
| 秋の花
![]() 姫金水引(ヒメキンミズヒキ)はバラ科キンミズヒキ属の多年草である。 北海道の南西部から鹿児島県の屋久島にかけて分布し、山地の谷沿いや林の中に生える。 海外では、韓国の済州島にも分布する。 草丈は40~80センチくらいである。 葉は羽状複葉である。 下部は5~7枚の小葉、上部は3枚の小葉で1組となる。 小葉の形は楕円形で、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。 開花時期は8~9月である。 茎先に細長い穂状の総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、近縁種の金水引(キンミズヒキ)よりも小さな黄色い5弁花を疎らにつける。 花びらも細く、雄しべの数も少ない。 萼片は5枚である。 花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。 属名の Agrimonia はギリシャ語の「argemone(アザミゲシ属)」からきている。棘が多くて似ているためだが、転用する際に綴りを間違えたという。 種小名の nipponica は「日本の」という意味である。 写真は8月に日光植物園で撮った。 学名:Agrimonia nipponica ★ほっそりと伸びた花穂にぱらぱらと 小花をつける姫金水引 ![]() 花図鑑 植物図鑑 ![]() ▲
by sikino-hana
| 2011-09-27 08:59
| 秋の花
![]() 富士薊(フジアザミ)はキク科アザミ属の多年草である。 日本固有種である。 本州の関東地方と中部地方に分布し、山地から亜高山にかけて砂礫地や河原などに生える。 フォッサマグナ要素の植物の1つである。 和名の由来は、富士山の周辺に多いことからきている。 日本産のアザミの中では最も大きな花をつける。 草丈は60~100センチくらいである。 茎の上につく葉は小さく、下へいくほど大きくなる。 根際から生える葉は羽状に大きく切れ込む。 どの葉にも縁には鋭い棘がたくさんある。 開花時期は8~9月である。 茎の上部で少しだけ枝分かれをし、先に大きな花(頭花)を下向けにつける。 花の色は紅紫色で、大きなものは花径10センチにも達する。 花は筒状花が集まったもので、総苞(花序全体を包む葉の変形したもの)は球形である。 総苞片は反り返り、縁には棘状の毛が生える。 花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。 属名の Cirsium はギリシャ語の「cirsos(静脈腫)」からきている。静脈腫に薬効のある植物につけられた名が転用された。 種小名の purpuratum は「紅紫色の」という意味である。 写真は10月に六甲高山植物園で撮った。 学名:Cirsium purpuratum ★富士薊大きな花を持て余し 垂れる頭(こうべ)は地面睨んで ![]() 花図鑑 植物図鑑 ![]() ▲
by sikino-hana
| 2011-09-26 07:37
| 秋の花
![]() 蜂蜜草(ハチミツソウ)はキク科ハネミギク属の多年草である。 原産地は北アメリカである。 1960年代に養蜂用の蜜源植物として北海道へ導入された。 1980年代から長野県などに野生化し、道ばたや草地、林の縁などに生える。 現在では全国的に帰化しているが、数は少ないという。 草丈は100~150センチくらいである。 全草に短くて硬い毛が生える。 茎は円柱形で狭い翼が5つくらいある。 葉は細長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。 茎の下部では向かい合って生え(対生)たり、3枚が輪のようになって生え(輪生)たりする。 葉の先は尖り、縁には鈍いぎざぎざ(鋸歯)がある。 葉の両面に毛が生えていてざらつく。 開花時期は7~10月である。 茎先に散房花序(柄のある花がたくさんつき、下部の花ほど柄が長いので花序の上部がほぼ平らになる)を出し、花径4センチくらいの黄色い頭花をたくさんつける。 舌状花は3~8枚で、反り返り下を向く。 花の後にできる実は扁平なそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)で翼がある。 和名を羽実菊(ハネミギク)という。 これは実に翼があるところからつけられた名である。 属名の Verbesina は属名の「Verbena(クマツヅラ属)」の変形である。 種小名の alternifolia は「互生葉の」という意味である。 写真は7月に軽井沢町植物園で撮った。 学名:Verbesina alternifolia ★寄って来る蜂はまだかと羽実菊 蜂蜜のもとたくさんあるよ ![]() 花図鑑 植物図鑑 ![]() ▲
by sikino-hana
| 2011-09-25 11:21
| 秋の花
![]() メキシカンブッシュセージ(Mexican bush sage)はシソ科アキギリ属の多年草(半低木)である。 メキシカンセージ(Mexican sage)とも呼ぶ。 原産地は北アメリカから中南アメリカにかけてで、ポピュラーな観賞用ハーブである。 別名をアメジストセージ(amethyst sage)という。 ベルベットセージ(velvet sage)と呼ばれることもある。 草丈は100~150センチくらいである。 茎の断面は四角形で、2年目から下部は木質化する。 葉は長い披針形(笹の葉のような形)で、十の字状に向かい合って生える(十字対生)。 葉には軟毛が生えており、先は鋭く尖る。 葉の色は淡い緑色で、よい香りがする。 開花時期は9~11月である。 短日植物で、日差しが短くなると花を開く。 茎先に10~30センチくらいの総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を斜めに出し、唇形の花をつける。 萼は紅紫色で、ビロード状の軟毛に覆われている。 花の色は白いものと紫色のものがある。 雄しべは5本あるが、そのうちの3本は退化している。 雌しべは1本で、先は2つに裂ける。 花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)で、4つのブロックからなる。 葉を乾燥させたものを生薬でセージ葉といい、芳香性健胃薬とされる。 属名の Salvia はラテン語の「salvare(治療)」からきている。薬用になるものが多いことから名づけられた。 種小名の leucantha は「白い花の」という意味である。 写真は10月に東京都薬用植物園で撮った。 学名:Salvia leucantha ★ビロードがぽんと弾けて顔を出す 紅紫は夕陽に染まり ![]() 花図鑑 植物図鑑 ![]() ▲
by sikino-hana
| 2011-09-24 09:14
| 秋の花
![]() 矢の根梵天花(ヤノネボンテンカ)はアオイ科ヤノネボンテンカ属(パポニア属)の常緑低木である。 原産地は南アメリカである。 日本へ渡来した時期は不明である。 日本でも帰化していて、道ばたなどに生える。 草丈は100~150センチくらいである。 茎は下部でよく枝分かれをして、横に広がる。 葉はくさび形で矢じりの形に似ている。 葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。 この葉の形が「矢の根」の名の由来になっている。 「梵天」は婆羅門天のことだが、同時に山伏の峰入り行列の先頭に立てたりする御幣(ごへい)をも意味する。 花の形をこの「梵天」に見立てたものであろう。 同じアオイ科に梵天花(ボンテンカ)という花がある。 開花時期は8~9月である。 花径は5~7センチくらいで、花びらは白く真ん中が濃い赤褐色をしている。 また、花びらの裏側にはきれいな濃い赤色の筋が入っている。 花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。 別名を高砂芙蓉(タカサゴフヨウ)という。 属名の Pavonia はスペインの植物学者「パボン(J. A. Pavon)さん」の名からきている。 種小名の hastata は「鉾形の」という意味である。 写真は10月に京都府立植物園で撮った。 学名:Pavonia hastata ★あっさりと咲いているよな振りをして 花の裏には綺麗な模様 ![]() 花図鑑 植物図鑑 ![]() ▲
by sikino-hana
| 2011-09-23 10:09
| 秋の花
![]() リコリス・アフリカーナはヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草である。 異名をリコリス・アウレアという。 原産地は香港や中国の南部などである。 アフリカーナの名は、南アフリカ産と誤認されてつけられたようである。 草丈は50センチくらいである。 根際から生える葉は線形で、開花と同時に展開する。 葉の先は鋭く尖り、裏面は粉白色を帯びる。 葉は翌春に枯れる。 開花時期は9~10月である。 花の色はクリーム色で、上向きに咲く。 花被片は6枚で強く反り返り、雄しべと雌しべが突き出る。 花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。 鍾馗水仙(ショウキズイセン)の名でも流通しているが、鍾馗水仙(ショウキズイセン)の学名は Lycoris traubii で本種とは異なる。 属名の Lycoris はギリシャ神話の海の女神「リコリス(Lycoris)」の名からきている。花の美しさを称えて名づけられた。 種小名の africana は「アフリカの」という意味である。 写真は9月につくば植物園で撮った。 学名:Lycoris africana(=Lycoris aurea) ★あれこれは鍾馗蘭かと見紛うて 違いを知れば楽しさ広がり ![]() 花図鑑 植物図鑑 ![]() ▲
by sikino-hana
| 2011-09-22 08:57
| 秋の花
![]() 匙面高(サジオモダカ)はオモダカ科サジオモダカ属の多年草である。 漢字では「匙沢瀉」とも書く。 北海道から本州の中部地方にかけて分布し、水田や池沼などに生える。 海外では、朝鮮半島や中国の東北部にも分布する。 草丈は50~80センチくらいである。 根際から生える葉には長い柄があり、楕円形(さじ形)である。 葉の縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。 開花時期は6~10月くらいである。 雌雄同株である。 花径2センチくらいの白い3弁の単性花をつける。 茎の上部につくのが雄花で、下部につくのが雌花である。 それぞれ3枚の花びらの真ん中に黄色い雄しべ、黄緑色の雌しべがつく。 花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。 塊茎を生薬で沢瀉(たくしゃ)といい、利尿剤などに用いられる。 属名の Alisma はギリシャ語で「海水(alis)」からきているとの説がある。 種小名の plantago-aquatica は「オオバコ属に似た水生の」という意味である。 変種名の orientale は「東方の」という意味である。 写真は6月につくば植物園で撮った。 学名:Alisma plantago-aquatica var. orientale ★面高を区別するのはむずかしい どんな葉なのか覚えていこう ![]() 花図鑑 植物図鑑 ![]() ▲
by sikino-hana
| 2011-09-21 09:32
| 秋の花
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