<   2009年 09月 ( 30 )   > この月の画像一覧

大千成(オオセンナリ)

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大千成(オオセンナリ)はナス科オオセンナリ属(ニカンドラ属)の一年草である。
原産地は南アメリカで、チリとペルーに分布している。
日本へは江戸時代の末期に渡来した。
草丈は50~100センチくらいになる。
葉は卵形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁には不規則に粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。
長さは5~10センチくらいで、まばらに毛が生え、互い違いに生える(互生)。
開花時期は7~9月である。
葉の脇から細長い花柄を出し、その先に1つずつ花をつける。
合弁花で、花径は3~4センチあり、先が浅く5つに裂ける。
裂片は淡い青色で、筒部は白い。
実は酸漿(ホオズキ)と同じように球形の液果(中身に液をたくさん含む果実)で、袋のような大きな萼に包まれている。
有毒なので食べられないが、切り花やドライフラワーなどに用いられる。
別名を千成酸漿(センナリホオズキ)ともいう。
英名はアップル・オブ・ペルー(apple of Peru)である。
写真は8月に軽井沢町植物園で撮った。
学名:Nicandra physalodes


★咲く花は平凡だけど秋になり
 袋つけたらまた見に来てね

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by sikino-hana | 2009-09-10 05:52 | 秋の花

晒菜升麻(サラシナショウマ)

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晒菜升麻(サラシナショウマ)はキンポウゲ科サラシナショウマ属の多年草である。
北海道から九州にかけて分布し、山野の林の中や林の縁などに生える。
草丈は40~150センチくらいである。
葉は互い違いに生え(互生)、長い柄があり2~3回に分かれて多くの複葉をつける。
小葉は細長い楕円形で先が尖っており、ところどころで2つから3つに裂ける。
縁には激しいぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は8~10月である。
茎先で枝分かれをして、雄しべの目立つ白い小花を総状に密生する。
まるでブラシのように見える。
花弁状の萼と花弁は開花すると離脱する。
穂は太いもので直径20ミリくらいになるものもある。
花の後になる実は袋果(熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出する)である。
名の由来は、若い葉を晒して食用にすることからきている。
根茎を乾燥させたものを生薬の升麻(しょうま)といい、解熱剤、解毒剤とする。
写真は8月に軽井沢町植物園で撮った。
学名:Cimicifuga simplex


★真っ白にブラシのような花つけて
 不思議な姿の晒菜升麻

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by sikino-hana | 2009-09-09 05:56 | 秋の花

目弾(メハジキ)

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目弾(メハジキ)はシソ科メハジキ属の越年草である。
北海道の南西部から沖縄にかけて分布し、道端や荒れ地に生える。
海外では、朝鮮半島、台湾、中国、ウスリー地方、アムール地方、モンゴルなどに広く分布する。
草丈は50~150センチくらいである。
茎の断面は四角形で直立し、白い短い毛が密生する。
根際から生える葉は卵心形で長い柄があり、縁には鈍いぎざぎざ(鋸歯)がある。
根際から生える葉は花時には枯れる。
茎につく葉は楕円形で3つに深く裂け、裂片はさらに羽状に裂ける。
葉には柄があり、向かい合って生える(対生)。
茎の上部につく葉は細く小さな線形である。
開花時期は7~9月である。
茎の上部の葉の脇に淡い紅紫色の唇形をした花を輪生状につける。
花冠は10~13ミリくらいで、外側には白い毛が密生する。
下の唇は3つに裂け、濃い紅紫色の筋が入る。
和名の由来は、子供が茎を短く切ってまぶたにはめ、目を開かせて遊んだところからきている。
別名は益母草(ヤクモソウ)という。
これは、古くから中国で婦人薬として利用されてきたことからきている。
写真は8月に軽井沢町植物園で撮った。
学名:Leonurus japonicus


★ぱっちりと目蓋開いて遊びあう
 子供の声が聞こえる昔

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by sikino-hana | 2009-09-08 05:51 | 夏の花

秋の野罌栗(アキノノゲシ)

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秋の野罌栗(アキノノゲシ)はキク科アキノノゲシ属の一年草ないし二年草である。
漢字では「秋の野芥子」とも書く。
北海道から沖縄にかけて分布し、草地や空き地などに生える。
海外では、台湾、朝鮮半島、中国、東南アジアなどにも分布している。
古い時代に日本へ渡来した「史前帰化植物」だと考えられている。
草丈は60~200センチくらいである。
茎は中空で直立をする。
葉や茎を切ると白い液が出る。
葉は羽状に深く切れ込み、互い違いに生える(互生)。
葉の幅が狭く切れ込まないものを細葉秋の野罌栗(ホソバアキノノゲシ)という。
開花時期は8~12月くらいである。
花径は2センチくらいで、舌状花だけでできている。
花の色は淡い黄色である。
花の後にできる実はそう果(果実の中に1つだけ種子があり開かない)で、冠毛があり風で散布される。
写真は8月に軽井沢町植物園で撮った。
学名:Lactuca indica var. laciniata


★パステルで描いたごとき花の色
 秋の野罌栗は優雅に揺れて

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by sikino-hana | 2009-09-07 05:43 | 秋の花

丸葉盗人萩(マルバヌスビトハギ)

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丸葉盗人萩(マルバヌスビトハギ)はマメ科ヌスビトハギ属の多年草である。
本州の岩手県から九州にかけて分布し、草地や林の縁などに生える。
海外では、アジアに広く分布している。
分類上は、盗人萩(ヌスビトハギ)の基本種とされている。
草丈は30~120センチくらいである。
茎や葉には粗毛が生える。
葉は3出複葉(1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形)で、互い違いに生える(互生)。
小葉の形は幅の広い卵形で、頂小葉が大きい。
小葉の縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
開花時期は7~9月くらいである。
茎先や葉の脇に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)ないし円錐花序(枝分かれして全体が円錐状に見える)を出し、淡い紅紫色をした蝶形の花をつける。
花径は3~5ミリくらいである。
花の後にできる実は節果(種子の入った部屋が仕切られた分果)で、短い鉤毛が密生する。
写真は8月に軽井沢町植物園で撮った。
学名:Desmodium podocarpum


★丸い葉の盗人萩があるなんて
 知らなかったなまた発見だ

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by sikino-hana | 2009-09-06 11:10 | 夏の花

燕尾仙翁(エンビセンノウ)

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燕尾仙翁(エンビセンノウ)はナデシコ科センノウ属の多年草である。
北海道の胆振地方、日高地方と本州の埼玉県、長野県に隔離分布し、山地の草原に稀に生える。
海外では、ウスリー、中国東北部、朝鮮半島にも点々と分布している。
環境省のレッドリスト(2007)では、「ⅠA類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種」である絶滅危惧IB類(EN)に登録されている。
草丈は50~70センチくらいである。
長い卵形の葉が向かい合って生える(対生)。
開花時期は7~8月である。
茎先に真紅の花を開く。
花びらは5枚で、深い切れ込みがある。
それぞれの花びらが縦に4つに裂け、中央の2つの裂片が長い。
まるで線香花火のように見える。
名の由来は、花の様子を燕尾(ツバメの尾)に譬えたものである。
写真は8月の軽井沢町植物園で撮った。
学名:Lychnis wilfordii


★艶やかに花火飛び交う白日夢
 燕尾仙翁花を咲かせて

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by sikino-hana | 2009-09-05 06:51 | 夏の花

花虎の尾(ハナトラノオ)

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花虎の尾(ハナトラノオ)はシソ科ハナトラノオ属の多年草である。
原産地は北アメリカである。
日本へは大正時代に観賞用として渡来した。
別名を角虎の尾(カクトラノオ)ともいう。
草丈は60~120センチくらいである。
茎は直立し、断面は四角形である。
葉は披針形で、向かい合って生える(対生)。
葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は7~9月である。
四方に突き出すように花が咲き、花穂は四角錐のようになる。
花は下から順に次々と咲き上がっていく。
花の色はピンクや白や紫色などがある。
花径は2センチくらいの唇形で、内側に紅紫色の斑点がある。
写真は8月に軽井沢町植物園で撮った。
学名:Physostegia virginiana


★花の穂をぴんと突き出し咲き昇る
 花虎の尾は元気な姿

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by sikino-hana | 2009-09-04 05:14 | 夏の花

東伶人草(アズマレイジンソウ)

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東伶人草(アズマレイジンソウ)はキンポウゲ科トリカブト属の多年草である。
本州の東北地方から中部地方にかけて分布し、山地の林の中や林の縁などに生える。
近縁種の伶人草(レイジンソウ)と似ているが、花の柄に生える毛の状態が異なる。
本種の場合は屈毛といって曲がった毛だが、伶人草(レイジンソウ)のほうは開出毛といって垂直に立った毛が生える。
和名の由来は、花の形が雅楽を奏でる「伶人」の冠に似ており関東地方に多いことからきている。
草丈は80~150センチくらいである。
根際から生える葉は直径15センチくらいで、5つから7つに中裂する。
開花時期は8~10月である。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、長さ2~3センチの花をつける。
花の色は淡い紅紫色ないし青紫色で、下から上へと咲き上る。
写真は8月に軽井沢町植物園で撮った。
学名:Aconitum pterocaule


★顔色が少し悪いね雨に濡れ
 暗がりの中息をひそめて

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by sikino-hana | 2009-09-03 06:24 | 秋の花

肥後体(ヒゴタイ)

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肥後体(ヒゴタイ)はキク科ヒゴタイ属の多年草である。
日本が大陸と地続きだったころから分布する植物と言われ、植物地理学上貴重な存在である。
現在では愛知、岐阜、広島の各県と九州の限られた地域で生育が確認されている。
阿蘇の草原に咲くものがよく知られている。
貝原益軒の「大和本草」にも登場し、江戸時代の中期から栽培されていたことがわかる。
環境省のレッドリスト(2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
草丈は、1年目で15~20センチくらい、2年目で30~40センチくらいになり、小花をつける。
3年目で150センチくらいに育ち、たくさんの花をつける。
開花時期は7~9月である。
瑠璃色の小さな筒状の花が集まって、花径5センチほどのボールのような花を咲かせる。
葉は縁に棘があり、羽状に切れ込む。
近縁の栽培種として、ヨーロッパ原産の瑠璃玉薊(ルリタマアザミ)がある。
写真は8月に軽井沢町植物園で撮った。
学名:Echinops setifer


★瑠璃玉が陽に照り映えしヒゴタイよ
 涼風を呼ぶ野辺の歌声

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by sikino-hana | 2009-09-02 05:40 | 秋の花

婆雀斑(バアソブ)

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婆雀斑(バアソブ)はキキョウ科ツルニンジン属の蔓性多年草である。
北海道から九州にかけて分布し、平地や山地の原野や林の縁などに生える。
「ソブ」というのは長野県木曽地方の方言で「ソバカス」を意味する。
花冠の内側にある斑点を、お婆さんの「ソバカス」に見立てたものである。
近縁種の蔓人参(ツルニンジン)をこの地方では爺雀斑(ジイソブ)と呼んでおり、それとの対比でつけられた名称である。
全体に爺雀斑(ジイソブ)よりは小形である。
蔓性で他の植物などに巻きつき、草丈は2メートルくらいになる。
葉は卵形で、互い違いに生える(互生)。
葉の裏面に白い毛が生える。
開花時期は7~9月くらいである。
茎先に長さ20~25ミリくらいの緑白色をした鐘形の花を下向きにつける。
花冠の先は浅く5つに裂け、裂片は反り返る。
花冠の内側の上部は紫色で、下部には濃い紫色の斑点がある。
萼片は5枚である。
雄しべは5本、雌しべは1本である。
写真は8月に軽井沢町植物園で撮った。
学名:Codonopsis ussuriensis


★葉も花も小柄なれども婆雀斑は
 内に潜めて色香忘れず

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by sikino-hana | 2009-09-01 05:34 | 夏の花