面河天南星(オモゴウテンナンショウ)はサトイモ科テンナンショウ属の多年草である。
本州の中国地方と四国に分布し、山地の林の中に生える。
和名は、愛媛県の面河渓(おもごけい)に由来する。
環境省のレッドリスト(2007)では、「ⅠA類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種」である絶滅危惧IB類(EN)に登録されている。
草丈は40~80センチくらいである。
葉は鳥足状の複葉で1枚である。
葉は9~15枚くらいの小葉からなる。
小葉の形は幅の狭い楕円形である。
開花時期は5~6月である。
仏炎苞(サトイモ科の肉穂花序に見られる花序を被う大形の苞)は緑白色で、つけ根のほうには細かい紫色の斑が入る。
長く垂れ下がった部分(舷部)は緑色である。
付属体は棒状で、先がやや膨れる。
写真は5月に神代植物公園の「春の野草展」で撮った。
学名:Arisaema jyoanum
★だらりんと垂れた緑が仲間との
違いを見せる不思議の世界
花図鑑
by sikino-hana
| 2009-05-24 08:11
| 春の花
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