烏柄杓(カラスビシャク)はサトイモ科ハンゲ属の多年草である。
日本全土に分布し、田畑や道端、草地などに生える。
草丈は30~40センチくらいである。
葉には10センチくらいの長い柄があって根元から立ち上がり、3枚の小葉が1組の葉を2~3枚つける。
1つの小葉の長さは5~10センチくらいの長い楕円形で、先端は尖っている。
葉柄の中ほどにはムカゴをつける。
開花時期は5~8月である。
花茎は葉の根元で分かれ、葉より高く伸びる。
そして花茎の先端に長さ6~7センチくらいの筒状で上部が開いた苞(仏炎苞)をつける。
塊茎は半夏(はんげ)という生薬に用いられる。
鎮吐作用があり、半夏湯(はんげとう)などの漢方薬に配合される。
俳句の季語は夏である。
写真は5月に小石川植物園で撮った。
学名:Pinellia ternata
★滑稽な姿かたちがよく似合う
烏柄杓は大地の不思議
花図鑑
by sikino-hana
| 2009-05-22 05:42
| 夏の花
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