紅花栃の木(ベニバナトチノキ)はトチノキ科トチノキ属の落葉高木である。
ヨーロッパ原産の西洋栃の木 (セイヨウトチノキ)と北アメリカ原産のアメリカ紅花栃の木(アメリカベニバナトチノキ)の交配種である。
西洋栃の木 (セイヨウトチノキ)はフランス語名のマロニエとして親しまれている。
丈夫で樹齢も長く、最近は街路樹として見かけることが多い。
パリでは「マロニエの並木道」が有名だが、この紅花栃の木(ベニバナトチノキ)もよく植えられているという。
樹高は10~20メートルくらいになる。
葉は大形の掌状複葉で、向かい合って生える(対生)。
小葉は5~7枚で1組になり、長さ15~30センチくらいの楕円形である。
開花時期は5~6月である。
八方に広げた葉の先に赤い花がすっと天に向かって伸びる。
花は房咲きで、やや黄みを帯びた紅色をしている。
紅色には濃いものから薄いものまで幅がある。
雄しべが花の外に突き出している。
「栃」は漢字で「橡」とも書く。
俳句では「栃の花」や「マロニエの花」が夏の季語である。
写真は5月に神代植物公園で撮った。
学名:Aesculus carnea
★紅さして弾む枝先ゆらゆらと
橡(とち)の花咲く五月の空に
花図鑑
by sikino-hana
| 2009-05-06 08:11
| 夏の花
|
|