蔓梅擬き(ツルウメモドキ)はニシキギ科ツルウメモドキ属の蔓性落葉木本である。
北海道から沖縄にかけて分布し、山野の林の縁などに生える。
蔓は長くのびて他の植物などに絡みつく。
葉は長さ5~10センチくらいの楕円形で、互い違いに生える。
葉の縁には浅いぎざぎざ(鋸歯)があり、先は急に尖る。
開花時期は5~6月である。
雌雄異株で、雄花をつける株と雌花をつける株がある。
葉の脇に小さな黄緑色の花を10個くらい集散花序につける。
集散花序というのは、初めに主軸の先端に花がつき、その下から枝分かれをして出る側枝の先端に次の花をつけ、この枝分かれを繰り返す花のつき方である。
花びらは5枚、萼も5枚、雄しべは5本である。
雄花の雄しべは長いが、雌花の雄しべは短く退化している。
花の後に球形の実がつき、秋には黄色に熟する。
果皮が3つに裂けると赤い仮種皮が現れ、そのコントラストが美しい。
花の写真は6月に北大植物園で撮った。
実の写真は12月にJAあゆみ野安行園芸センターで撮った。
学名:Celastrus orbiculatus
★肌寒い季節迎えて弾けだす
赤い実可愛い蔓梅擬き
花図鑑
by sikino-hana
| 2009-01-04 07:15
| 果実
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