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伊吹麝香草(イブキジャコウソウ)

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伊吹麝香草(イブキジャコウソウ)はシソ科イブキジャコウソウ属の多年草(半低木)である。
北海道から九州にかけて分布し、低地から高山にかけての岩場や乾いた草地に生える。
海外では、朝鮮半島、中国、サハリンなどにも分布する。
草丈は3~15センチくらいである。
茎は細く、枝分かれをして地を這って広がる。
葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。
葉のつけ根には疎らに毛が生える。
葉の両面には腺点(蜜を出す孔)がたくさんあり、ここから香りのよい精油分を分泌する。
開花時期は6~8月であるる
茎先に淡い紅紫色の小さな花が集まってつく。
花冠は唇形である。
上の唇は小さく先がへこみ、下の唇は3つに裂けている。
萼も唇形に裂け、下の唇の縁に長い毛が生える。
雄しべは4本あり、花冠よりも長い。
和名の由来は、岐阜県と滋賀県の境にある伊吹山に多く自生し、葉が麝香のような香りがするところからきている。
分類上は、洋種伊吹麝香草(ヨウシュイブキジャコウソウ)の亜種とする見方もある。
別名を百里香(ヒャクリコウ)という。
これは、香りが百里の先まで届くという意味からきている。
写真は8月に志賀高原の東館山高山植物園で撮った。
学名:Thymus quinquecostatus(=Thymus serpyllum ssp. quinquecostatus)


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by sikino-hana | 2008-08-15 09:52 | 夏の花
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