麻幹花(オガラバナ)はカエデ科カエデ属の落葉小高木である。
北方領土を含む北海道から本州の近畿地方にかけて分布し、山地や亜高山の林の中や林の縁に生える。
「麻幹」は皮を剥ぎとった麻の茎を意味し、材が軟らかいところからこの名がつけられた。
別名を穂咲き楓(ホザキカエデ)という。
樹高は3~8メートルくらいである。
葉は円形に近い五角形で手のひら状に5つから7つに裂け、向かい合って生える(対生)。
葉のつけ根の部分は心形で、縁には重鋸歯(大きなぎざぎざに更に細かなぎざぎざがある)がある。
葉の柄は赤味を帯びる。
開花時期は7月である。
枝先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を直立させ、黄緑色の小さな花をたくさんつける。
実は長さ2センチくらいの翼果(翼のある実)で、褐色を帯びる。
写真は7月に岩手県の八幡平で撮った。
学名:Acer ukurunduense
★つんと立つ花の穂とても個性的
名は麻幹花これでも楓
花図鑑
by sikino-hana
| 2008-08-02 05:00
| 夏の花
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