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雪見花(ユキミバナ)

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雪見花(ユキミバナ)はキツネノマゴ科イセハナビ属の多年草である。
福井県と滋賀県にのみ分布し、山地の林の中に生える。
草丈は20~50センチくらいである。
葉は幅の広い卵形で、向かい合って生える(対生)。
葉には柄があり、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉の両面と縁には毛が生える。
開花時期は9~11月である。
茎の上部の葉の脇に長さ3センチくらいの漏斗状の花がつく。
花の色は青紫色で、一日花である。
朝開いて、午後にはしぼんでしまう。
花冠は先が5つ裂に裂け、淡い紅紫色の斑が入る。
また、外側には短い毛が密生する。
雄しべは4本である。
そのうち2本が長く、ふ本が短い。
雌しべは1本で、長い雄しべよりやや短い
雄しべの花糸にも雌しべの花柱にも毛が密生する。
萼は5つに裂ける。
鈴虫花(スズムシバナ)と似ているが、常緑であることや茎が立ち上がらないで横を這うこと、花茎に毛が生えることなどから新種と認められ、1993年に登録された。
名の由来は、初雪の降るころまで咲き続けることからきている。
写真は10月上旬に京都府立植物園で撮った。
学名:Strobilanthes wakasanus


★暗がりでじっと静かに雪見花
 雪はまだだとと健気に咲いて
雪見花(ユキミバナ)_d0125765_5424550.jpg

花図鑑
by sikino-hana | 2007-11-03 05:43 | 秋の花
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