人気ブログランキング | 話題のタグを見る
<< プリムラ・カピタタ 長葉草(ナガハグサ) >>

八ガ岳薺(ヤツガダケナズナ)

八ガ岳薺(ヤツガダケナズナ)_d0125765_14583559.jpg

八ガ岳薺(ヤツガダケナズナ)はアブラナ科イヌナズナ属の多年草である。
日本固有種である。
南アルプス白嶺三山の北岳、鳳凰山、八ガ岳、奥秩父などに分布し、高山の岩場などに生える。
このため、北岳薺(キタダケナズナ)、白鳳薺(ハクホウナズナ)の別名もある。
環境省のレッドリスト(2012)では、「IA類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種」である絶滅危惧IB類(EN)に登録されている。
YListは北岳薺(キタダケナズナ)を、レッドリストは八ガ岳薺(ヤツガダケナズナ)を採用している。
草丈は5~10センチくらいである。
葉や茎に毛が密生して全体が白っぽく見える。
ルーペで見ると星のように放射状に生える毛(星状毛)である。
茎は茶色っぽく、葉がついた節ごとにジグザグに折れ曲がっている。
葉は幅の狭い卵形で、互い違いに生える(互生)。
根際から生える葉の縁には突起状のぎざぎざ(鋸歯)がある。
茎につく葉は小さく、3~7枚くらい生える。
自生地での開花時期は6~7月である。
花径5~8ミリくらいの白い小さな4弁花をつける。
花の後にできる実は角果(雌しべの中にある仕切りを残して左右の殻がはがれるもの)である。
属名の Draba はギリシャ語の「draba(辛い)」からきている。他の植物につけられた名が後に転用された。
種小名の oiana は発見者である「大井一男さんの」という意味である。
写真は4月に箱根湿生花園で撮った。
学名:Draba oiana(syn. Draba kitadakensis)


★ひっそりと岩場の隙に咲くという
 白鳳薺そっと眺めて

八ガ岳薺(ヤツガダケナズナ)_d0125765_1459745.jpg


花図鑑
植物図鑑

にほんブログ村 花ブログ 季節の花へ


味の麺匠戸田久おこめの鬼平フロム蔵王花の本屋さん楽天トラベル




花・ガーデニング
by sikino-hana | 2014-06-22 15:03 | 夏の花
<< プリムラ・カピタタ 長葉草(ナガハグサ) >>