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一位(イチイ)

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一位(イチイ)はイチイ科イチイ属の常緑高木である。
北方領土を含む北海道から九州にかけて分布する。
特に北海道や東北では群生地が見られる。
また、庭木や生け垣として利用される。
海外では、朝鮮半島、中国東北部、ロシア沿海部、サハリンなどにも分布する。
樹高は15~25メートルくらいになる。
和名の由来は、かつて「正一位」「従一位」の高官の持つ笏に用いられたことからこの名がついたとされる。
アイヌ語ではオンコという。
また、短歌や俳句では「あららぎ」と呼ばれる。
葉は針状の線形で、羽状(鳥の羽のように左右に小葉が並ぶ)に密生する。
開花時期は3~4月である。
雌雄異株で、黄褐色の花をつける。
雌花は9~10月に色づいて、厚みのある赤い仮種皮が種子を覆う。
仮種皮は赤い多肉質で甘い。
実は食べられるが種子は有毒である。
葉を乾燥したものを生薬で一位葉(いちいよう)といい、利尿、通径薬などに用いる。
木目がまっすぐ通り緻密で光沢があるので、材は彫刻材、床柱、細工物などに用いられる。
また、世界各地で弓の材料として用いられていたようである。
俳句では「一位」が夏の季語、「一位の実」が秋の季語である。
属名の Taxus はギリシャ語の「taxos(ヨーロッパイチイ)」からきている。
種小名の cuspidata は「急に尖った」という意味である。
写真は10月に野田市の清水公園で撮った。
学名:Taxus cuspidata


★オンコの実つまんで食べた幼き日
 記憶の底よりふと甦り
☆位山笏(しゃく)を造りて名をもらい
 今に至るは実を結びつつ
一位(イチイ)_d0125765_12251100.jpg

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花・ガーデニング
by sikino-hana | 2012-10-13 12:30 | 果実
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