河原蓬(カワラヨモギ)はキク科ヨモギ属の多年草である。
本州から沖縄にかけて分布し、海岸や河原の砂地に生える。
海外では、朝鮮半島、台湾、中国にも分布する。
草丈は30~100センチくらいである。
茎の下部は木質化をする。
葉は1~2回羽状に深く裂け、互い違いに生える(互生)。
葉は糸状に細かく裂けている。
花のつく茎の葉には毛はなく、花のつかない茎の葉には白い絹毛が生える。
開花時期は9~10月である。
茎先に円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、花径2ミリくらいの小さな緑色の頭花をたくさんつける。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
頭花を乾燥させたものを生薬で茵陳蒿(いんちんこう)といい、苦味があって利胆、利尿薬などに用いられる。
属名の Artemisia はギリシャ神話の女神「アルテミス(Artemis)」からきている。この属の植物が婦人病に効くということから名づけられた。
種小名の capillaris は「細い毛のような」という意味である。
写真は9月につくば植物園で撮った。
学名:Artemisia capillaris
★コスモスを思わすようにちりちりと
裂けた葉っぱが風にゆらゆら
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by sikino-hana
| 2012-09-09 10:21
| 秋の花
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