蔓小桜(ツルコザクラ)はナデシコ科サボンソウ属の多年草である。
原産地はヨーロッパである。
アルプス山脈の標高2300メートルまでの地帯に分布し、岩礫地に生える。
学名のサポナリア・オキモイデスで表示するところもある。
英名はロックソープワート(rock soapwort)である。
ワートというのは草のことで、他の単語と合成して用いられることが多い。
ソープワートはサボン草(サボンソウ)のことである。
全草にサポニンを含み、石鹸がわりに使われる。
草丈は10~20センチくらいである。
よく枝分かれをし、匍匐して広がる。
葉は細長い楕円形で、向かい合って生える(対生)。
葉の先は尖り、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
開花時期は5~7月である。
花径1センチくらいの桃色の5弁花を株いっぱいに咲かせる。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Saponaria はラテン語の「sapo(石鹸)」からきている。粘液質の汁が水に溶けると泡が出ることから名づけられた。
種小名の ocymoides は「メボウキ属(Ocimum)に似た」という意味である。
写真は5月に六甲高山植物園の野草展で撮った。
学名:Saponaria ocymoides
★岩肌を這って縄張り広げ咲く
蔓小桜の花は桃色
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by sikino-hana
| 2012-06-23 10:18
| 夏の花
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