樺太大根草(カラフトダイコンソウ)はバラ科ダイコンソウ属の多年草である。
北方領土を含む北海道から本州の中部地方にかけて分布し、山地や亜高山の草地などに生える。
海外では、サハリンやカムチャツカ半島にも分布する。
草丈は40~70センチくらいである。
全体に黄赤色の棘状の剛毛が生える。
根際から生える葉は奇数羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並び、先に1つの小葉がついて1枚の葉が構成される)である。
頂小葉が大きく、円形である。
茎につく葉は単葉で、3つに中裂する。
開花時期は5~6月である。
茎先で枝分かれをして花径15ミリくらいの黄色い花を数個つける。
花弁は5枚である。
花弁の形は丸く、落ちやすい。
萼片も5枚で、萼片の間に5枚の副萼片がある。
花の真ん中は緑色で、たくさんの雄しべと雌しべがある。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)の集合果である。
卵形で、鉤状の毛が生える。
和名の由来は、樺太で発見され、根際から生える葉が「大根」に似ているというところからきている。
属名の Geum はラテン語の「geuo(美味)」からきている。
種小名の macrophyllum は「大きな葉の」という意味である。
変種名の sachalinense は「サハリンの」という意味である。
写真は6月に信州の上高地で撮った。
学名:Geum macrophyllum var. sachalinense
★落ちやすい花びらどこか儚いが
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by sikino-hana
| 2012-06-08 10:16
| 夏の花
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