人気ブログランキング | 話題のタグを見る
<< 関西蒲公英(カンサイタンポポ) エリカ・ダーリーエンシス >>

宝鐸草(ホウチャクソウ)

宝鐸草(ホウチャクソウ)_d0125765_852035.jpg

宝鐸草(ホウチャクソウ)はユリ科チゴユリ属の多年草である。
分類体系によってはイヌサフラン科とされる。
北方領土を含む北海道から九州にかけて分布し、林の中などの陰地に生える。
海外では、サハリン、朝鮮半島、中国にも分布する。
草丈は30~60センチくらいである。
地下からまっすぐ伸びた茎は上部で枝分かれし、途中に葉が互い違いについている。
葉は細長い楕円形で、先は尖っている。
開花時期は4~5月ころである。
茎の上部にいくつかの花柄を出し、その先に長い釣鐘形の花を垂れ下がるようにつける。
茎先に垂れる花も全体が緑がかっており、ひっそりと咲く。
花被片は内側と外側に3枚ずつある。
花被片が合着しないのがアマドコロ属との相違点である。
中には雄しべ6本と雌しべがある。
花の後にできる実は球形のさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
宝鐸というのは、お寺の軒先に下がっている風鈴状のもののことを言う。
若芽には毒があるので注意が必要とのことである。
属名の Disporum はギリシャ語の「dis(二重の)+spora(種子)」からきている。子房の各室に2つの胚珠があることから名づけられた。
種小名の sessile は「柄のない」という意味である。
写真は4月につくば植物園で撮った。
学名:Disporum sessile


★ひっそりと頭(こうべ)を垂れて宝鐸草
 思い草にも春の訪れ
☆輝ける新緑の中溶け込んで
 宝鐸草は春風に揺れ
宝鐸草(ホウチャクソウ)_d0125765_8522175.jpg

花図鑑
植物図鑑

にほんブログ村 花ブログ 季節の花へ


味の麺匠戸田久おこめの鬼平フロム蔵王花の本屋さん楽天トラベル



by sikino-hana | 2012-04-15 08:56 | 春の花
<< 関西蒲公英(カンサイタンポポ) エリカ・ダーリーエンシス >>