犬群雀(イヌムレスズメ)はマメ科エキノソファラ属の落葉小低木である。
原産地は朝鮮半島である。
1属1種である。
和名の由来は、中国原産の群雀(ムレスズメ)に似て小形であるというところからきている。
別名を狗苦参(イヌクララ)ともいう。
これは、薬用とする苦参(クララ)に似ているが役立たないというのが名の由来である。
樹高は50~100センチくらいである。
枝には毛が生えており、暗い褐色を帯びる。
葉は奇数羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並び、先に1つの小葉がついて1枚の葉が構成される)で、互い違いに生える(互生)。
小葉の形は楕円形で長さは4~6センチくらいあり、13~27枚で構成される。
葉の裏面には白い毛が密に生える。
開花時期は4~5月である。
新しい枝の先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、鮮やかな黄色をした蝶形の花を5~6個ずつつける。
花径は15ミリくらいである。
花の色は咲き進むと赤味を帯び、橙色になる。
花の後にできる実は豆果(莢の中に種子が入るもの)である。
属名の Echinosophora は「echinos(ハリネズミ)+sophora(クララ)」に由来する。
種小名の koreensis は「朝鮮の」という意味である。
写真は4月に小石川植物園で撮った。
学名:Echinosophora koreensis
★小形でも役立たずとも構わない
わが道を行く犬群雀
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by sikino-hana
| 2012-04-06 09:26
| 春の花
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