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富士薊(フジアザミ)

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富士薊(フジアザミ)はキク科アザミ属の多年草である。
日本固有種である。
本州の関東地方と中部地方に分布し、山地から亜高山にかけて砂礫地や河原などに生える。
フォッサマグナ要素の植物の1つである。
和名の由来は、富士山の周辺に多いことからきている。
日本産のアザミの中では最も大きな花をつける。
草丈は60~100センチくらいである。
茎の上につく葉は小さく、下へいくほど大きくなる。
根際から生える葉は羽状に大きく切れ込む。
どの葉にも縁には鋭い棘がたくさんある。
開花時期は8~9月である。
茎の上部で少しだけ枝分かれをし、先に大きな花(頭花)を下向けにつける。
花の色は紅紫色で、大きなものは花径10センチにも達する。
花は筒状花が集まったもので、総苞(花序全体を包む葉の変形したもの)は球形である。
総苞片は反り返り、縁には棘状の毛が生える。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
属名の Cirsium はギリシャ語の「cirsos(静脈腫)」からきている。静脈腫に薬効のある植物につけられた名が転用された。
種小名の purpuratum は「紅紫色の」という意味である。
写真は10月に六甲高山植物園で撮った。
学名:Cirsium purpuratum


★富士薊大きな花を持て余し
 垂れる頭(こうべ)は地面睨んで
富士薊(フジアザミ)_d0125765_7353032.jpg

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by sikino-hana | 2011-09-26 07:37 | 秋の花
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