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日高見せばや(ヒダカミセバヤ)

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日高見せばや(ヒダカミセバヤ)はベンケイソウ科ムラサキベンケイソウ属の多年草である。
北海道の固有種である。
日高、十勝、釧路地方の海岸岸壁やアポイ岳の上部などに分布し、高山に生える。
「見せばや」は「見せたい」を意味する古語である。
この花の美しさを「誰に見せようか」という意味になる。
日高地方で発見された「見せばや」というのが名の由来である。
環境省のレッドリスト(2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
草丈は10~15センチくらいである。
地下茎を這うようにして伸ばし、茎は斜上し垂れ下がる。
葉は扁平で多肉質である。
葉の形は卵形で短い柄があり、縁には波状のぎざぎざ(鋸歯)が少しある。
葉は青白い緑色に少し紅紫色を帯び、向かい合って生える(対生)。
開花時期は8~10月である。
紅紫色の小さな花が球形になって咲く。
花びらは5枚で披針形をしており、星を散りばめたように見える。
花の後にできる実は袋果(熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出する)である。
属名の Hylotelephium はギリシャ語の「hyle(森)+telephion( ベンケイソウ)」からきている。この属の植物が森にも生えることから名づけられた。
種小名の cauticolum は「割れ目に生える」という意味である。
写真は10月に川口市立グリーンセンターの山野草展で撮った。
学名:Hylotelephium cauticolum


★ぽってりと色青白い葉の先に
 日高見せばや花を散りばめ
日高見せばや(ヒダカミセバヤ)_d0125765_101047.jpg

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by sikino-hana | 2011-09-17 10:12 | 秋の花
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