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びらんじ(ビランジ)

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びらんじ(ビランジ)はナデシコ科マンテマ属の多年草である。
日本固有種である。
本州の関東地方から中部地方にかけて分布し、山地から高山にかけての岩場などに生える。
草丈は10~30センチくらいである。
茎の上部や萼筒には腺毛(粘着物質を出す毛)が生える。
葉は披針形(笹の葉のような形)で、向かい合って生える(対生)。
開花時期は6~9月くらいである。
茎先に淡い紅色の花を数輪つける。
花径は2~3センチくらいである。
花弁は5枚で、花弁の先は浅く2つに裂けている。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Silene はギリシャ神話の「シレネス(Silenes、バッカスの養父)」からきている。この属には粘液性の分泌液を出すものが多いので、これを酔って泡だらけになった様子にたとえた。
種小名の keiskei は明治初期の植物学者「伊藤圭介さんの」という意味である。
変種名の minor は「より小さい」という意味である。
写真は5月に小石川植物園で撮った。
学名:Silene keiskei var. minor


★訪れる人もまばらな岩場には
 びらんじの花姿やさしく
びらんじ(ビランジ)_d0125765_9243274.jpg

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by sikino-hana | 2011-05-17 09:25 | 夏の花
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