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寒蘭(カンラン)

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寒蘭(カンラン)はラン科シュンラン属(シンビジウム属)の常緑多年草である。
本州の静岡県から沖縄にかけて分布し、広葉樹林の林の中に生える地生種である。
しかし、愛好家による乱獲によって絶滅状態に近いという。
環境省のレッドデータリスト(2007)では、「ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種」である絶滅危惧IA類(CR)に登録されている。
海外では、台湾や中国にも分布する。
草丈は40センチから60センチくらいである。
茎は細くて硬い。
線形の葉を数枚つける。
葉の表面には艶があり、やや反り返って伸びる。
開花時期は11月から1月である。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、数個の花をつける。
花径は5センチから7センチくらいで、よい香りがする。
花は3枚の萼片と3枚の花弁からなる。
萼片は細く、3方に開く。
花弁のうち2枚は細長く、先が尖る。
色は淡い緑色で、紫色を帯びるものもある。
もう1枚を唇弁といい、普通は黄白色に赤紫色の斑点が入る。
写真は12月につくば植物園で撮った。
学名:Cymbidium kanran


★幻の花とするまい寒蘭を
 人の性(さが)とは悲しけれども
寒蘭(カンラン)_d0125765_6322865.jpg

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by sikino-hana | 2010-12-15 06:33 | 冬の花
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