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早池峰薄雪草(ハヤチネウスユキソウ)

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早池峰薄雪草(ハヤチネウスユキソウ)はキク科ウスユキソウ属の多年草である。
岩手県の早池峰山にのみ分布する特産種で、高山の蛇紋岩地に生える。
北上山地の最高峰・早池峰山(1917メートル)は、約200種にも及ぶ高山植物の宝庫で、「早池峰山高山植物帯」の名称で国の特別天然記念物にも指定されている。
この花は、アルプスに咲くエーデルワイスに似ていることでも有名である。
これが縁で早池峰山の麓にある大迫町は、オ-ストリアのベルンドルフと姉妹都市になっている。
他のウスユキソウ属の花と比べて、花も大きく綿毛も多いので見栄えがする。
環境省のレッドリスト(2007)では、「IA類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種」である絶滅危惧IB類(EN)に登録されている。
草丈は15センチから30センチくらいである。
全体が薄っすらと雪をかぶったように白い綿毛で被われている。
花をつける茎の葉は広い線形で、7枚から10枚つく。
花をつけない茎の葉は線形で、根元に群生する。
葉の両面に綿毛がある。
自生地での開花時期は7月から8月である。
4枚から8枚の線状披針形の総包葉が星形につき、全体に白い綿毛を密生する。
茎先には柄のない頭花を4個から8個くらいつける。
頭花の中心部には雄花、周辺部には雌花がある。
俳句では「薄雪草」が夏の季語である。
写真は7月にアルプの里で撮った。
学名:Leontopodium hayachinense


★ちょっと見はあまり冴えない花だけど
 よくよく見れば味わい深く

早池峰薄雪草(ハヤチネウスユキソウ)_d0125765_5552790.jpg

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by sikino-hana | 2010-07-16 05:57 | 夏の花
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