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蝦夷禅庭花(エゾゼンテイカ)

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蝦夷禅庭花(エゾゼンテイカ)はユリ科ワスレグサ属の多年草である。
別名を蝦夷萓草(エゾカンゾウ)という。
禅庭花(ゼンテイカ)については、自生する地域で種を区別する説と一括りにしようとする説がある。
分けていくと、蝦夷禅庭花(エゾゼンテイカ)のほかに日光黄萓(ニッコウキスゲ)、武蔵野黄萓(ムサシノキスゲ)、飛島萓草(トビシマカンゾウ)などに分類されていく。
この花は北大植物園で撮ったが、北大でも「植物園だより」では「最近は同じ種とすることが多いようです」と記述し、最近のラベルでは「ゼンテイカ」と「エゾカンゾウ」を併記している。
東大の小石川植物園では、種を分けたものを並べて植栽していて、これは観察をしているのであろうか。
ともあれ、ここでは固有種として記述する。
蝦夷禅庭花(エゾゼンテイカ)は北海道に分布し、湿地や海岸の草原に生える。
草丈は50センチから80センチくらいである。
葉は長さが60センチから70センチ、幅が16ミリから20ミリと細長く、弓形に曲がって垂れる。
開花時期は6月から7月である。
茎先に橙色で先がわずかに反り返った花径7センチから10センチくらいのラッパ状の花を3輪から10輪くらいつける。
花びらが6枚あるように見えるが、花びらは内側の3枚だけで、外側の3枚は萼が変化したものである。
このように花弁と萼に見掛け上の違いがない場合は、それぞれを内花被、外花被と呼ぶ。
朝に開花し夕方にはしぼんでしまう一日花である。
蝦夷禅庭花(エゾゼンテイカ)は花柄が短く、花びらが厚いことで区別される。
写真は6月に北大植物園で撮った。
学名:Hemerocallis middendorffii var. esculenta(=Hemerocallis dumortieri var. exaltata)


★陽射し浴びオレンジ色に煌いて
 神威岬に蝦夷禅庭花

蝦夷禅庭花(エゾゼンテイカ)_d0125765_6374561.jpg

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by sikino-hana | 2010-06-26 06:38 | 夏の花
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