小島延齢草(コジマエンレイソウ)はユリ科エンレイソウ属の多年草である。
北海道の南西部に分布し、比較的海岸に近いところに生える。
名の由来は、松前の沖合いに浮かぶ渡島小島からきている。
海外では、サハリンの南部にも分布する。
環境省のレッドリスト(2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
草丈は30センチから60センチくらいである。
葉は茎の上部に3枚が輪生する。
葉は丸みのある菱形で、先はやや尖る。
開花時期は5月から6月である。
花の色は紅紫色である。
3枚の花びらのように見える萼片がある。
その他に花弁を0~3枚つける。
つまり、花弁のある個体とない個体がある。
花弁のないものは延齢草(エンレイソウ)に似るが、雄しべの葯が長いことで区別する。
延齢草(エンレイソウ)と大花の延齢草(オオバナノエンレイソウ)の雑種である。
写真は5月に北大植物園で撮った。
学名:Trillium amabile
★謎多き花の神秘に触れたきと
再び訪ね咲くに出合いて
花図鑑
by sikino-hana
| 2010-05-09 04:50
| 春の花
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