十二単(ジュウニヒトエ)はシソ科キランソウ属の多年草である。
本州と四国に分布し、丘陵地や林の中に生える。
草丈は15センチから20センチくらいである。
全体に白い毛を密生させる。
葉は長い楕円形で、向かい合ってつける(対生)。
葉の縁には粗い波状のぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉の裏面は白っぽい。
開花時期は4、5月である。
葉の脇から穂状花序(柄のない花が花茎に均等につく)を出し、小さな青紫色ないし白い唇形の花を輪生させる。
花は幾重にも重なって咲く。
花径は5ミリから10ミリくらいである。
上の唇は2つに浅く裂ける。
下の唇は大きく3つに裂け、真ん中の裂片が大きい。
雄しべは4本で、2本が長い。
和名は、花の咲く様子を宮中の女官などが着る十二単に見立てたものである。
俳句の季語は春である。
写真は5月に神代植物公園で撮った。
学名:Ajuga nipponensis
★裾を引く十二単のややこしさ
気づけば飲まれるウツボのように
花図鑑
by sikino-hana
| 2010-04-23 05:22
| 春の花
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