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大犬の陰嚢(オオイヌノフグリ)

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大犬の陰嚢(オオイヌノフグリ)はゴマノハグサ科クワガタソウ属の越年草である。
原産地はヨーロッパである。
日本へは明治時代の初期に渡来した。
道端や畑の畦道などによく見られ、早春から瑠璃色の花を咲かせる。
雑草だが、固まって咲いているととてもきれいだ。
日本在来種の犬の陰嚢(イヌノフグリ)に比べて、花も草丈も大き目なのでこの名がつけられた。
とは言え、花径は5ミリ程度のかわいい小花である。
草丈は10センチから40センチくらいである。
根元近くで枝分かれして横に広がる。
葉は円形で、縁に浅い鋸歯がある。
短い葉柄がある。
開花時期は1月から4月である。
花の色は瑠璃色で、紫色の筋が入っている。
正面から見ると花びらが4弁に分かれているように見えるが、後ろから見ると1つにつながった合弁花である。
花の中央には雄しべが2本と雌しべが1本ある。
なお、陰嚢(フグリ)というのは睾丸のことである。
花の後につく実が二つ並んでいる様子を犬の陰嚢(フグリ)に見立てたという。
俳句では「犬ふぐり」が春の季語である。
写真は3月に小石川植物園で撮った。
学名:Veronica persica


★瑠璃色の花びらそっと首を出し
 春の訪れ確かめながら
大犬の陰嚢(オオイヌノフグリ)_d0125765_2044467.jpg

花図鑑

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by sikino-hana | 2010-03-19 20:05 | 春の花
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