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編笠百合(アミガサユリ)

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編笠百合(アミガサユリ)はユリ科バイモ属の多年草である。
原産地は中国である。
日本へは三百年ほど前に薬草として渡来した。
別名をバイモと言う。
これは漢名の「貝母」を音読したものである。
球根が二枚貝に似ていることから来ている。
漢方薬の名前も貝母(ばいも)で、鱗茎を煎じて咳止めに用いる。
草丈は30センチから60センチくらいである。
根際から生える葉は幅の広い線形である。
茎につく葉は細い線状で、互い違いに生える(互生)。
先は巻きひげ状となり、他の草などに巻きつく。
開花時期は3月から4月くらいである。
上部の葉の脇に花径3センチくらいの鐘形をした花を下向きにつける。
花の色は淡い黄緑色である。
花の内側には紫色で網状の模様がみられる。
そこから、編笠百合(アミガサユリ)という和名がつけられた。
花被片は6枚である。
雄しべは6本である。
雌しべは短く、先が3つに裂ける。
日本産の黒百合(クロユリ)などと同じ仲間である。
俳句の季語は春である。
写真は3月に小石川植物園で撮った。
学名:Fritillaria verticillata var. thunbergii

★咲くを待つ編笠百合を愛でながら
 春風温む小道歩めば
☆春風は編笠百合の囁きを
 我に伝えんここに咲くよと

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by sikino-hana | 2010-03-15 19:54 | 春の花
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