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肥後体(ヒゴタイ)

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肥後体(ヒゴタイ)はキク科ヒゴタイ属の多年草である。
日本が大陸と地続きだったころから分布する植物と言われ、植物地理学上貴重な存在である。
現在では愛知、岐阜、広島の各県と九州の限られた地域で生育が確認されている。
阿蘇の草原に咲くものがよく知られている。
貝原益軒の「大和本草」にも登場し、江戸時代の中期から栽培されていたことがわかる。
環境省のレッドリスト(2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
草丈は、1年目で15~20センチくらい、2年目で30~40センチくらいになり、小花をつける。
3年目で150センチくらいに育ち、たくさんの花をつける。
開花時期は7~9月である。
瑠璃色の小さな筒状の花が集まって、花径5センチほどのボールのような花を咲かせる。
葉は縁に棘があり、羽状に切れ込む。
近縁の栽培種として、ヨーロッパ原産の瑠璃玉薊(ルリタマアザミ)がある。
写真は8月に軽井沢町植物園で撮った。
学名:Echinops setifer


★瑠璃玉が陽に照り映えしヒゴタイよ
 涼風を呼ぶ野辺の歌声

肥後体(ヒゴタイ)_d0125765_539970.jpg

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by sikino-hana | 2009-09-02 05:40 | 秋の花
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