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花菖蒲(ハナショウブ)

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花菖蒲(ハナショウブ)はアヤメ科アヤメ属の多年草である。
野花菖蒲(ノハナショウブ)を改良した園芸品種である。
ただし、学名上は花菖蒲(ハナショウブ)のほうが基本種の扱いになっている。
古典園芸植物で非常に多くの品種がある。
草丈は60から120センチくらいである。
葉は剣状で、2列に互い違いに生える(互生)。
開花時期は6月である。
茎先に2、3輪の花をつける。
花の色は紫色を基本に白、桃色、紅色、青などがあり、絞りや覆輪の入るものもある。
花被片のことを英(はなぶさ)といい、外花被片3枚が大きいものを3英、内花被片3枚も大きいものを6英という。
系統としては、江戸系、肥後系、伊勢系の3つのほか、長井古種、大船系、アメリカ系などがある。
俳句の季語は夏である。
属名の Iris はギリシャ語で虹を意味する。
種小名の ensata は「剣形の」という意味である。
写真は6月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
品種名は神路の誉(カミジノホマレ)で、伊勢系である。
学名:Iris ensata


★どれだけの組合せあれど花菖蒲
 基本の色の深み勝りて
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by sikino-hana | 2012-05-31 08:19 | 夏の花

玉咲き桜草(タマザキサクラソウ)

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玉咲き桜草(タマザキサクラソウ)はサクラソウ科サクラソウ属の多年草である。
原産地は中国西部、ヒマラヤ、アフガニスタンなどである。
標高1500~4000メートルくらいの地域に生える。
学名からプリムラ・デンティクラタの名も用いられる。
寒さに強く強健なので、北海道や信州などの寒冷地で植栽されている。
草丈は10~50センチくらいである。
根際から生える葉は細長い楕円形である。
葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)があり、葉の柄には翼がある。
開花時期は3~5月である。
小さな花が集まってピンポン玉のような球状の花序を出し、紅紫色の花をつける。
白花の品種もある。
花冠は5つに深く裂け、さらに裂片が2つに裂ける。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Primula はラテン語の「primos(最初)」縮小形である。プリムラ・ベリスが早春に他に花に先駆けて咲くことから名づけられた。
種小名の denticulata は「細かい鋸歯のある」という意味である。
写真は3月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Primula denticulata


★真ん丸く花を集めて桜草
 ピンクの夢が膨らむように
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by sikino-hana | 2012-05-30 08:40 | 夏の花

夕張金梅(ユウバリキンバイ)

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夕張金梅(ユウバリキンバイ)はバラ科キジムシロ属の多年草である。
北海道の固有種である。
夕張岳や大雪山系、日高山脈などに分布し、高山にある蛇紋岩地の草地や礫地に生える。
分類上は、深山金梅(ミヤマキンバイ)の変種とされている。
基本種との違いは、葉に艶がないことである。
環境省のレッドリスト(2007)では、「IA類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種」である絶滅危惧IB類(EN)に登録されている。
草丈は5~20センチくらいである。
根際から生える葉は3出複葉(1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形)で、何枚もが輪生する。
小葉の形は倒卵形で、上部の縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉には艶はなく、少し毛が生える。
茎につく葉もあるが小さい。
開花時期は5~6月である。
茎の上部で枝分かれをし、それぞれの先に花径2センチくらいの黄色い花をつける。
花びらは5枚である。
花びらの形は幅の広い倒卵形で、先は少しへこんでいる。
雄しべは20本くらいある。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
属名の Potentilla はラテン語の「potens(強力)」の縮小形である。この属の1種の強い薬効に対してつけられた名である。
種小名の matsumurae は植物分類学者「松村任三さんの」という意味である。
種小名の yuparensis は「夕張岳の」という意味である。
写真は7月に北大植物園で撮った。
学名:Potentilla matsumurae var. yuparensis


★少しだけ仲間と違う葉をつけて
 高嶺が似合う夕張金梅
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by sikino-hana | 2012-05-29 08:31 | 夏の花

まい瑰(マイカイ)

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まい瑰(マイカイ)はバラ科バラ属の落葉低木である。
漢字もあるのだが、作字をしないと表示できないので平仮名交じりとする。
マイは「攻」の字の偏を「王」にしたものを充てる。
原産地は中国である。
日本へは江戸時代に渡来した。
日本にも分布する浜梨(ハマナス)の近縁種である。
かつては両者が同一であると考えられていた時代もある。
現在では、本種は浜梨(ハマナス)の変種であると考えられている。
また、牧野富太郎博士は両者がまったくの別物であると考え、異なる種小名をつけた。
樹高は1メートルくらいである。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は5月である。
花は中輪で半八重咲きである。
花の色は濃い紅紫色で、よい香りがする。
花や蕾を干したものはローズ油の原料とされる。
また、蕾を干したものは中国茶に利用される。
花の後にできる実は偽果(子房以外の部分が加わってできている果実)である。
属名の Rosa はケルト語の「rhodd(赤色)」からきている。
種小名の odorata は「よい香りのする」という意味である。
変種名の ihea は江戸時代の園芸家「伊藤伊兵衛さんの」という意味である。
写真は5月に東京都薬用植物園で撮った。
薬用植物園での学名表示は牧野説をとっている。
学名:Rosa odorata var. ihea(=Rosa rugosa var. plena)


★薄っすらとその名は知っていたけれど
 実物を見てほっと溜め息
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by sikino-hana | 2012-05-28 09:13 | 春の花

唐種招霊(カラタネオガタマ)

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唐種招霊(カラタネオガタマ)はモクレン科オガタマノキ属の常緑低木である。
別名を唐招霊(トウオガタマ)とも言う。
原産地は中国南部である。
日本へは江戸時代の中期に渡来した。
神社・仏閣などに植えられていることが多い。
樹高は2~5メートルになる。
葉の形は長い楕円形で、長さは4~8センチくらいである。
先は尖っておらず、ぎざぎざ(鋸歯)もない。
葉には艶と厚味があり、互い違いに生える。
開花時期は5~6月である。
葉の脇に花径3センチくらいの6弁花をつける。
花弁と萼はアイボリーがかった色をしており、縁だけ紅色になる。
中心部に雌しべがあり、回りを雄しべが取り巻いている。
花の後にできる実は袋果(熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出する)で、互いに離れるのが特徴である。
花にはバナナのような香りがあって、香料としても用いられる。
また、鎮咳、去痰などの効果もあるという。
和名の由来は、日本に自生する招霊(オガタマ)の仲間で中国から来たことからきている。
属名の Michelia はスイスの植物学者「ミケーリさん(M. Micheli)」にちなむ。
種小名の figo は実の形が似ているイチジクのポルトガル語表記からきている。
写真は5月に鎌倉の円覚寺松嶺院で撮った。
学名:Michelia figo


★庭に咲く唐招霊が手招きす
 不思議の色と不思議の香り
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by sikino-hana | 2012-05-27 10:02 | 夏の花

桃色昼咲き月見草(モモイロヒルザキツキミソウ)

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桃色昼咲き月見草(モモイロヒルザキツキミソウ)はアカバナ科マツヨイグサ属の多年草である。
原産地は北アメリカである。
日本でも観賞用として渡来したものが逸出して野生化している。
草丈は30~50センチくらいである。
葉は披針形で、互い違いに生える(互生)。
縁には波状のぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は5~7月である。
花径4~5センチのピンクの花を咲かせる。
花びらの数は4枚で、つけ根のところは筒状になる。
雄しべは8本ある。
雌しべの柱頭は十字状に裂ける。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
マツヨイグサの仲間にはめずらしく昼間に開花するのでこの名がついた。
属名の Oenothera はギリシャ語の「oinos(酒)+ther(野獣)」からきている。根にブドウ酒のような香気があり、野獣が好むということから名づけられた。
種小名の speciosa は「華やかな」という意味である。
変種名の childsii はアメリカの植物収集家「チャイルズ(J. L. Childs)さんの」という意味である。
写真は5月に都立木場公園の外来植物園で撮った。
学名:Oenothera speciosa var. childsii


★咲くのなら昼がよいぞと決意して
 仲間と違う道をたどって
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by sikino-hana | 2012-05-26 07:07 | 夏の花

那須の檜扇文目(ナスノヒオウギアヤメ)

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那須の檜扇文目(ナスノヒオウギアヤメ)はアヤメ科アヤメ属の多年草である。
栃木県に分布し、那須高原の貯水池や水田の用水路に生える。
北海道から本州の中部地方にかけて分布する檜扇文目(ヒオウギアヤメ)の変種である。
基本種との違いは、全体に大形で、外花被片も幅が広い。
環境省のレッドリスト(2007)では、「ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種」である絶滅危惧IA類(CR)に登録されている。
なお、那須の檜扇文目(ナスノヒオウギアヤメ)の名称は2007年版レッドリストから採用されたものである。
それ以前は那須檜扇文目(ナスヒオウギアヤメ)と呼ばれており、Ylistでもこの名称である。
草丈は80センチから100センチくらいである。
葉は剣状で、幅が2センチから3センチくらいあり、檜扇(ヒオウギ)に似る。
開花時期は5月から6月である。
茎先で枝分かれしてて花径8センチくらいの青紫色の花をつける。
外花被片は3枚あり、円形ないし心形で大きい。
文目(アヤメ)と同様の網目模様が入る。
内花被片は文目(アヤメ)よりも短く、へら形をしている。
花は一日花で、朝開き夕方にはしぼんでしまう。
実は結ばない。
属名の Iris はギリシャ語で虹を意味する。
種小名の setosa は「棘状の」という意味である。
変種名の nasuensis は「那須の」という意味である。
写真は5月につくば植物園で撮った。
学名:Iris setosa var. nasuensis


★地元ではしっかり育てているらしい
 滅多に見られぬ花に出合って
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by sikino-hana | 2012-05-25 10:06 | 夏の花

藪空木(ヤブウツギ)

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藪空木(ヤブウツギ)はスイカズラ科タニウツギ属の落葉低木である。
日本固有種である。
本州の関東地方から中国地方の太平洋側と四国に分布し、山地に生える。
樹高は2~4メートルくらいである。
樹皮は灰褐色ないし灰黒色である。
葉は楕円形で、向かい合って生える(対生)。
葉の表面は緑色、裏面は灰緑色である。
葉の先は尖り、縁には細かいぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉の両面には毛が生えている。
開花時期は5~6月である。
葉の脇に長さ25~35ミリくらいの紅紫色をした漏斗状の花を数輪ずつつける。
花の先は5つに裂けている。
雄しべは5本である。
長い雌しべが花冠から突き出している。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)で、わずかに湾曲する。
なお、毛空木(ケウツギ:Weigela sanguinea)の別名を「藪空木」という。
この学名を本種の異名とする見解と異種とする見解がある。
属名の Weigela はドイツの科学者「ウェイゲル(Weigel)さん」の名からきている。
種小名の floribunda は「花の多い」という意味である。
写真は5月につくば植物園で撮った。
学名:Weigela floribunda


★濃い色の花の写真が多いけど
 これはピンクだいつこうなるの
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四季の花
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by sikino-hana | 2012-05-24 10:15 | 夏の花

岩大戟(イワタイゲキ)

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岩大戟(イワタイゲキ)はトウダイグサ科トウダイグサ属の多年草である。
本州の関東地方から沖縄にかけて分布し、海岸の崖地に生える。
海外では、台湾や朝鮮半島南部にも分布する。
「大戟」というのはトウダイグサの中国名である。
草丈は30~50センチくらいである。
茎は太くて直立し、株立ち状となる。
茎には毛は生えていない。
根や根茎は肥厚する。
葉は長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉は肉質で先は尖らず、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
茎や葉を傷つけると、有毒な白い乳液を出す。
開花時期は4~6月である。
茎先にたくさんの短い花茎を傘形に出し、トウダイグサ科特有の杯状花序(花が杯状の総苞に包まれるて茎先につく)をつける。
花序の下につく苞葉は卵形で黄色く、子房の表面には乳頭状の突起がたくさんある。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Euphorbia はローマ時代のモーリタニア王Jubaの侍医「エウフォルブス(Euphorbus)さん」にちなんで名づけられた。この属の植物の1種の乳液を初めて薬に使ったことからきている。
種小名の jolkinii は日本植物の採集家「ジョルキン(P.Jolkin)さんの」という意味である。
写真は4月につくば植物園で撮った。
学名:Euphorbia jolkinii


★荒波をものともせずに根を張って
 ここが住みかと岩大戟は
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by sikino-hana | 2012-05-23 07:06 | 春の花

猿面海老根(サルメンエビネ)

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猿面海老根(サルメンエビネ)はラン科エビネ属の多年草である。
北海道から九州にかけて分布し、低地や山地の林の中などに生える。
海外では、朝鮮半島、台湾、中国やヒマラヤなどにも分布する。
しかし、味わいのある花なので山草愛好家のターゲットとなり、採取によって減少している。
環境省のレッドリスト(2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
草丈は30~50センチくらいである。
根際から生える葉は長い楕円形で、3~4枚がつく。
開花時期は4~5月である。
葉の間から花茎を伸ばし、7~15輪くらいの花をつける。
海老根(エビネ)に比べると花のつき方は疎らで、1つ1つの花が大きい。
萼と側花弁は淡い黄緑色をしている。
唇弁が大きくて紫褐色ないし紅褐色をしている。
唇弁は3つに裂けるが、真ん中の裂片が大きくて鶏のトサカのような突起がある。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
「海老根」の名の由来は、茎と根の様子を海老に見立てたものである。
「猿面」のほうは、この花の唇弁が赤味を帯びて皺があるところを猿の顔に見立てたものである。
属名の Calanthe はギリシャ語の「calos(美)+anthos(花)」からきている。
種小名の tricarinata は「三背稜のある」という意味である。
写真は5月に北大植物園で撮った。
学名:Calanthe tricarinata


★ひょっこりと顔出す様が面白い
 頬が緩むよ猿面海老根
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by sikino-hana | 2012-05-22 09:14 | 春の花