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鳳仙花(ホウセンカ)

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鳳仙花(ホウセンカ)はツリフネソウ科ツリフネソウ属の一年草である。
原産地は中国からインドにかけてである。
和名の由来は、花を鳳凰(ほうおう)に見立てたものである。
日本へは江戸時代に中国から渡来した。
草丈は30~60センチくらいである。
茎は軟らかく、直立をする。
葉は細長い楕円形で、互い違いに生える(互生)
葉の先は尾状に尖り、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は7~9月である。
葉の脇に2~3輪ずつ花をつける。
花弁は5枚、萼片も5枚である。
萼片の後ろには距(花冠のつけ根が後ろに飛び出たもの)がある。
花の色は赤である。
園芸品種には、白、ピンク、紫色などのものがあり、八重咲きのものもある。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
古くは花で爪を染めたことから爪紅(ツマベニ)の名がある。
俳句の季語は秋である。
属名の Impatiens はラテン語の「impa(否定)+tient(忍耐)」からきている。「我慢できない」という意味で、さく果にさわると急に弾けることから名づけられた。
種小名の balsamina はラテン語でホウセンカを意味する。
写真は7月に小石川植物園で撮った。
八重咲きのものは9月に京都府立植物園で撮った。
学名:Impatiens balsamina


★鳳仙花弾ける思いひた隠し
 そっと待ち伏せ君がハートを
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by sikino-hana | 2011-07-30 09:40 | 夏の花

姫檜扇水仙(ヒメヒオウギズイセン)

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姫檜扇水仙(ヒメヒオウギズイセン)はアヤメ科クロコスミア属の多年草である。
フランスで交配によって作出された。
交配親は檜扇水仙(ヒオウギズイセン:Crocosmia aurea)と姫唐菖蒲(ヒメトウショウブ:Crocosmia pottsii)で、どちらも南アフリカが原産地である。
日本へは明治時代の中期に渡来した。
園芸品種として入ってきたが、今では各地で野生化している。
英名をモントブレチア(montbretia)という。
草丈は50~80センチくらいになる。
葉は先のとがった線形で2列に並んで立ち、互い違いに生える(互生)。
葉の中央に縦の筋がある。
開花時期は7~8月である。
花茎から3~5個の穂状花序を出し、それぞれにたくさんの花をつける。
花の色は朱赤色で、下のほうから順に咲き上がる。
花びら(花被片)は6枚で、内側と外側に3枚ずつあり、根元のほうでくっついている。
雄しべは3本、花柱(雌しべ)が1本ある。
花柱の先は3つに裂けている。
結実はせず、球根で増える。
属名の Crocosmia はギリシャ語の「crokos(サフラン)+osme(匂い)」からきている。サフランの香りがするということで名づけられた。
種小名の crocosmiiflora は「サフランの香りのする花の」という意味である。
写真は7月に向島百花園で撮った。
学名:Crocosmia x crocosmiiflora


★濡れそぼりだらりの帯を垂らしたる
 風情しおらしモントブレチア
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by sikino-hana | 2011-07-29 08:55 | 夏の花

夏椿(ナツツバキ)

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夏椿(ナツツバキ)はツバキ科ナツツバキ属の落葉高木である。
本州の宮城県から九州にかけて分布し、山地に生える。
また、寺の敷地内に沙羅双樹(サラソウジュ)として植えられることが多い。
仏教では釈迦が沙羅双樹の下で涅槃に入ったとされている。
日本では夏椿(ナツツバキ)がこの沙羅双樹(サラソウジュ)と誤認されたという。
海外では、朝鮮半島の南部にも分布する。
樹高は5メートルから15メートルくらいである。
樹皮は紅色を帯びており、平滑である。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は6月から7月である。
葉の脇に花径5センチから6センチの白い花をつける。
花弁は5枚である。
花弁には皺があり、外側の1枚は緑色を帯びる。
雄しべはたくさんあり、花糸は黄色い。
花は一日花で、咲いた後は花の形そのままで木の下に落ちる。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
別名を沙羅樹(シャラノキ)という。
俳句では「沙羅の花」が夏の季語である。
属名の Stewartia はイギリスのビュート侯「ジョン・スチュワート(John Stuart)」の名からきている。
種小名の pseudo-camellia は「ツバキ属に似た」という意味である。
写真は6月に川口市立グリーンセンターで撮った。
紅葉の写真は11月に川口市立グリーンセンターで撮った。
学名:Stewartia pseudo-camellia


★一日の命なればと白き肌
 風にそよがせ夏椿咲く
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by sikino-hana | 2011-07-28 13:28 | 夏の花

裏白七竈(ウラジロナナカマド)

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裏白七竈(ウラジロナナカマド)はバラ科ナナカマド属の落葉低木である。
日本固有種である。
北海道から本州の中部地方にかけて分布し、亜高山や高山の林の縁や谷筋などに生える。
樹高は1~2メートルである。
よく枝分かれをして横に広がる。
葉は奇数羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並び、先に1つの小葉がついて1枚の葉が構成される)で、互い違いに生える(互生)。
小葉は4~6対くらいつく。
小葉の形は披針形(笹の葉のような形)で、上部の縁には鋭いぎざぎざ(鋸歯)がある。
頂小葉より側小葉のほうが大きい。
葉の裏面は白っぽく、それが名の由来にもなっている。
開花時期は6~8月である。
枝先に散房花序(柄のある花がたくさんつき、下部の花ほど柄が長いので花序の上部がほぼ平らになる)を上向きに出し、花径1センチくらいの白い小さな花をたくさんつける。
花弁は5枚で、花弁の形は倒卵形である。
萼片は5枚で、茶褐色の軟毛が生える。
雄しべは20本である。
花の後にできる実は楕円形の偽果(子房以外の部分が加わってできている果実)で上向きにつき、赤く熟する。
属名の Sorbus はこの属の植物の古いラテン名からきている。
種小名の matsumurana は植物分類学者「松村任三さんの」という意味である。
写真は7月に八幡平で撮った
実の写真は7月に北大植物園で撮った。
学名:Sorbus matsumurana


★どれどれと葉っぱの裏を覗き込む
 花の様子も少し違うぞ
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by sikino-hana | 2011-07-27 03:53 | 夏の花

岩鏡(イワカガミ)

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岩鏡(イワカガミ)はイワウメ科イワカガミ属の多年草である。
日本固有種である。
北海道から九州にかけて分布し、亜高山、高山の岩場や草地などに生える。
草丈は10~20センチくらいである。
葉には長い柄があり、根際から生える。
葉の形は卵円形で、表面には艶がある。
これが和名の由来でもある。
開花時期は4~7月である。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、3~10輪の花を横向きにつける。
花の色は淡い紅色から白まで変異がある。
花径は10~15ミリくらいで、鐘状をしている。
花冠は5つに分かれ、その先は更に細かく裂けている。
雄しべは5本で、真ん中に紅色の雌しべの柱頭が1本ある。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Schizocodon はギリシャ語の「scizein(裂ける)+kodon(鐘)」に由来する。鐘形の花冠は縁が細かく切れ込んでいることから名づけられた。
種小名の soldanelloides は「Soldanella(イワカガミダマシ属)+oides(のような)」で、イワカガミダマシ属に似たという意味である。
写真は7月に八幡平で撮った。
学名:Schizocodon soldanelloides


★ちりちりと裂けたピンクが可愛いよ
 深山の似合う岩鏡の花
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by sikino-hana | 2011-07-26 05:21 | 夏の花

赤物(アカモノ)

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赤物(アカモノ)はツツジ科シラタマノキ属の常緑小低木である。
日本固有種である。
北海道から四国にかけて分布し、山地から高山の礫地や草地に生える。
別名を岩櫨(イワハゼ)ともいう。
樹高は10~30センチくらいである。
葉は広卵形で、互い違いに生える(互生)。
革質で先はやや尖り、縁には小さなぎざぎざ(鋸歯)があって先は長い毛となる。
開花時期は5~7月である。
花の脇から短い花柄を出し、先端に白い鐘形の花を下向きにつける。
花冠は先が5つに裂ける。
萼は赤く、毛が密生する。
花柄には小さな苞葉があり、赤褐色の長い毛がたくさん生える。
秋には赤い楕円形の実を上向きにつける。
実は偽果(子房以外の部分が加わってできている果実)で、食用になる。
和名の由来は、「赤桃」の転訛したものといわれる。
属名の Gaultheria はカナダの自然科学者「ゴーティエ(J. F. Gaulthier)さん」の名からきている。
種小名の ovatifolia は「卵円形の葉の」という意味である。
亜種名の adenothrix は「腺毛のある」という意味である。
写真は7月に八幡平で撮った。
実の写真は8月に信州大学の自然教育園で撮った。
学名:Gaultheria ovatifolia subsp. adenothrix


★岩櫨の花に初めて出合ったよ
 八幡平はいま花盛り
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by sikino-hana | 2011-07-25 09:29 | 夏の花

紅花(ベニバナ)

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紅花(ベニバナ)はキク科ベニバナ属の越年草である。
原産地はアラビアないしエジプト付近と考えられている。
日本へは奈良時代にシルクロ-ドを経て渡来し、末摘花(スエツムハナ)と呼ばれた。
「末摘花」は源氏物語に登場する女性の名にもある。
草丈は1メートルくらいである。
葉は幅の広い披針形で、互い違いに生える(互生)。
葉の質は硬くて先は尖り、縁には棘がある。
開花時期は6~8月である。
茎先につく花は、大きな総苞片(花序全体を包む葉の変形したもの)のあるアザミに似た頭花で、筒状花だけからなる。
花の色は最初は黄色で、後に紅色に変わる。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
日本では江戸時代までは高級染料として盛んに栽培されたが、化学染料の出現によって栽培は衰退した。
現在は山形県などで試作されている程度である。
種子からリノール酸を含む良質の油が採れるので、今では食用油としての需要が多く、アメリカなどから輸入されている。
英名はサッフラワ-(safflower)である。
山形県の県花になっている。
俳句では「紅の花」が夏の季語である。
属名の Carthamus はアラビア語の「quartom(染める)」からきている。紅花(ベニバナ)から紅を採ることから名づけられた。
種小名の tinctorius は「染色用の」という意味である。
写真は8月に山形市野草園で撮った。
学名:Carthamus tinctorius


★お待たせとやっと目覚めて咲き初めし
 紅花愉し色づき待てば
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by sikino-hana | 2011-07-24 09:33 | 夏の花

鋸草(ノコギリソウ)

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鋸草(ノコギリソウ)はキク科ノコギリソウ属の多年草である。
北海道から本州にかけて分布し、山地の草原に生える。
海外では、朝鮮半島、中国、ロシア極東部、北アメリカなどにも分布する。
草丈は50~100センチくらいである。
葉は互い違いに生え(互生)、長さ8~10センチの細長い楕円形である。
葉の縁には細かい切れ込みが入って、鋸の歯のように見えるというのが和名の由来である。
「重鋸歯」と言って、切れ込んだ裂片の縁にも浅いぎざぎざがある。
開花時期は7~9月である。
茎の上部で細かく枝分かれをして散房花序(柄のある花がたくさんつき、下部の花ほど柄が長いので花序の上部がほぼ平らになる)を出し、4~8ミリくらいの小さい花(頭花)を密生させる。
花の周辺には舌状花が5~7枚つき、真ん中には筒状花が半球状に寄せ集まる。
花の色は白ないし淡いピンクである。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
俳句の季語は夏である。
属名の Achillea は古代ギリシャの医師「アキレス(Achilles)」にちなむ。彼の手で有効成分が発見されたことから名づけられた。
種小名の alpina は「高山に生える」という意味である。
写真は7月に北大植物園で撮った。
学名:Achillea alpina


★葉を揺らし花を揺らして霧の中
 鋸草は群がり咲いて
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by sikino-hana | 2011-07-23 09:16 | 夏の花

小阿仁千鳥(コアニチドリ)

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小阿仁千鳥(コアニチドリ)はラン科ヒナラン属の多年草である。
日本固有種である。
北方領土を含む北海道から本州の関東地方にかけて分布し、湿原や岸壁に生える着生種である。
和名の由来は、発見地の北秋田市阿仁地区(旧上小阿仁村)に因む。
環境省のレッドデータリスト(2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
草丈は10センチから20センチくらいである。
葉は幅の広い線形で、茎の中部に1、2枚つく。
開花時期は6月から7月である。
花径7ミリから8ミリの白い小さな花を2輪から5輪くらいつける。
唇弁は深く3つに裂け、真ん中の裂片は少しへこむ。
つけ根の部分に紅紫色の斑紋が2列に並ぶ。
短い距(花冠のつけ根が後ろに飛び出たもの)がある。
属名の Amitostigma はギリシャ語の「a(否定)+Mitostigma(属名)」からきている。古くMitostigmaといったが、以前に同一名があり観察が誤っていたので、否定の言葉を付け足した。
種小名の kinoshitae は発見者「木下友三郎さんの」という意味である。
写真は7月に北大植物園で撮った。
学名:Amitostigma kinoshitae


★外国の花かと思えばさにあらず
 理解しにくい片仮名ことば
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by sikino-hana | 2011-07-22 09:02 | 夏の花

寺岡薊(テラオカアザミ)

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寺岡薊(テラオカアザミ)はキク科アザミ属の多年草である。
野薊(ノアザミ)から改良された園芸品種である。
江戸時代には既に改良が行われていた。
花の色は赤、白、ピンクなどのものがある。
草丈は40センチから60センチくらいである。
葉は長い楕円形で深く切れ込み棘がある。
開花時期は6月から8月である。
花は長い間咲き続ける
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
属名の Cirsium はギリシャ語の「cirsos(静脈腫)」からきている。静脈腫に薬効のある植物につけられた名が転用された。
種小名の japonicum は「日本の」という意味である。
写真は6月に北大植物園で撮った。
下の2枚は5月に向島百花園で撮った。
学名:Cirsium japonicum 'Teraoka'


★見た記憶甦ってくるこのタイプ
 そうか名前は寺岡薊
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by sikino-hana | 2011-07-21 10:15 | 夏の花