<   2011年 04月 ( 29 )   > この月の画像一覧

黄花の九輪桜(キバナノクリンザクラ)

d0125765_79334.jpg

黄花の九輪桜(キバナノクリンザクラ)はサクラソウ科サクラソウ属の多年草である。
原産地はアフリカ北部、地中海沿岸地方、西アジアなどである。
草丈は10~20センチくらいである。
茎は直立し、毛が生えている。
根際からはへら形の葉が数枚生える。
葉には柄があり、縁には不規則な切れ込みがある。
葉の表面には皺があり、葉のつけ根は狭くなって柄とつながる。
開花時期は4~6月である。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、花径2~3センチの黄色い花を数輪横向きにつける。
花冠は先で5つに裂け、横に平らに開く。
それぞれの裂片の先は浅く2つに裂ける。
花の真ん中には橙色の斑がある。
萼片は白色を帯び、5枚である。
雄しべは5本、雌しべは1本である。
花には香りがある。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
花や葉は、去痰や鎮静などの薬効がある。
英名はカウスリップ(cowslip)である。
これは牧場によく生えていたことからつけられた名前である。
学名からきたプリムラ・ベリスの名でも流通している。
属名の Primula はラテン語の「primos(最初)」の縮小形である。同属の1種が他に先駆けて早春に花咲くことで名づけられた。
種小名の veris は「春の」という意味である。
写真は4月に箱根湿生花園で撮った。
学名:Primula veris


★愛らしい名前もらって嬉しいと
 群がりて咲く黄花賑やか
d0125765_795786.jpg

花図鑑
今日の花ドットコム

にほんブログ村 花ブログ 季節の花へ
[PR]
by sikino-hana | 2011-04-30 07:10 | 春の花 | Trackback | Comments(0)

黄花碇草(キバナイカリソウ)

d0125765_819539.jpg

黄花碇草(キバナイカリソウ)はメギ科イカリソウ属の多年草である。
北海道と東北地方北部、それに近畿地方以北の本州の日本海沿岸に分布し、山地の林の中や林の縁に生える。
海外では、朝鮮半島にも分布する。
草丈は20~40センチくらいである。
葉は2回3出複葉といって、3つに枝分かれした先にそれぞれ3出複葉(1つの葉が3枚の小さな葉に分かれた形)をつける。
小葉は大きく、卵形で先が尖り、縁には刺状の毛がたくさんついている。
開花時期は4~5月である。
花の色は淡い黄色である。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出してたくさんの花をつけ、下についた花から開いていく。
花びらは4枚、萼片は8枚、雄しべは4本ある。
距(花冠のつけ根が後ろに飛び出たもの)は四方に長く伸びる。
花の後にできる実は袋果(熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出する)である。
属名の Epimedium は地名に由来する言葉。イカリソウに転用された。
種小名の koreanum は「高麗(朝鮮)の」という意味である。
写真は4月に箱根湿生花園で撮った。
学名:Epimedium koreanum


★ちょっと見は目立たないけど個性的
 よくよく見てね不思議な姿
d0125765_8192728.jpg

花図鑑
今日の花ドットコム

にほんブログ村 花ブログ 季節の花へ
[PR]
by sikino-hana | 2011-04-29 08:20 | 春の花 | Trackback | Comments(0)

三槲(ミツガシワ)

d0125765_8224012.jpg

三槲(ミツガシワ)はミツガシワ科ミツガシワ属の多年草である。
漢字では「三柏」とも書く。
ミツガシワ属には三槲(ミツガシワ)1種のみしか存在しない。
いわゆる氷河期の遺存植物の1つと言われている。
北方領土を含む北海道から九州にかけて分布し、山地や低地の沼地や湿地に生える。
海外では、北半球に広く分布し、「極地周辺植物」といわれるものの1つである。
草丈は15~40センチくらいである。
葉は3出複葉(1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形)で、互い違いに生える(互生)。
葉には長い柄がある。
小葉の形は卵形で、縁は波打っている。
開花時期は4~5月である。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、花径1センチくらいの小さな白い花を10~20輪くらいつける。
花は下から順に咲いていく。
花冠は深く5つに裂け、裂片の内側には白い縮れた毛をたくさんつけている。
萼片は5枚である。
雄しべは5本、雌しべは1本である。
株によって、雄しべのほうが長い花を咲かせるものと、雌しべのほうが長い花を咲かせるものがある。
長花柱花(雌しべのほうが長い花)が結実する。
花の後にできる実は丸いさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)で、黄赤色に熟する。
和名の由来は、3枚ある葉の形が「柏の葉」に似ている、あるいは家紋の「三柏」に似ているというところからきている。
「丸に三柏」の家紋は山内一豊が用いたものである。
葉には苦味成分が含まれ、生薬で睡菜(すいさい)といって江戸時代には健胃薬として用いられたという。
別名を水半夏(ミズハンゲ)という。
属名の Menyanthes はギリシャ語の「menyein(表現する)+anthos(花)」からきている。花が徐々にひらいていくことから名づけられた。
種小名の trifoliata は「三葉の」という意味である。
写真は4月につくば植物園で撮った。
学名:Menyanthes trifoliata


★古の名残を秘めて三槲
 湿原に咲く人里離れ
d0125765_823180.jpg

花図鑑
今日の花ドットコム

にほんブログ村 花ブログ 季節の花へ
[PR]
by sikino-hana | 2011-04-28 08:24 | 春の花 | Trackback | Comments(0)

天塩小桜(テシオコザクラ)

d0125765_8264176.jpg

天塩小桜(テシオコザクラ)はサクラソウ科サクラソウ属の多年草である。
北海道の固有種である。
天塩川と問寒別川流域に分布し、蛇紋岩や石灰岩地帯に生える。
環境省のレッドリスト(2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
草丈は10~15センチくらいである。
全体にやわらかな毛が生えている。
葉は根元から生え、手のひら形に浅く裂けている。
自生地での開花時期は5~6月である。
白くて真ん中の部分が黄緑色をした花を2~3輪つける。
和名の由来は、北海道の手塩で最初に見つかったことからきている。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Primula はラテン語の「primos(最初)」縮小形である。プリムラ・ベリスが早春に他に花に先駆けて咲くことから名づけられた。
種小名の takedana は高山植物の研究家「武田久吉さんの」という意味である。
写真は4月につくば植物園で撮った。
学名:Primula takedana

★北の地に春の歓びひそやかに
 伝え花咲く天塩小桜
d0125765_8265828.jpg

花図鑑
今日の花ドットコム

にほんブログ村 花ブログ 季節の花へ
[PR]
by sikino-hana | 2011-04-27 08:27 | 春の花 | Trackback | Comments(0)

桷(ズミ)

d0125765_10354163.jpg

桷(ズミ)はバラ科リンゴ属の落葉小高木である。
北海道から九州にかけて分布し、山地や原野に生える。
また、街路や公園、庭などに植えられる。
海外では、朝鮮半島にも分布する。
漢字では「棠梨」ないし「酢実」とも書く。
和名の由来は、染み(ソミ)の転訛で、樹皮を煮出して黄色の染料に用いたことからきているという。
樹高は3~8メートルくらいである。
よく枝分かれし、小枝はしばしば棘状になる。
若枝には毛がある。
葉は円形または楕円形で、時に3つに裂け、互い違いに生える(互生)。
開花時期は4~6月である。
蕾の時は紅色をしているが、花が開くとほぼ白くなる。
稀に淡いピンクのものもある。
花弁数は5枚である。
果実が成熟するのは9~10月である。
果実は小球形で赤く熟する。
材は櫛、器具材などに利用される。
小林檎(コリンゴ)、小梨(コナシ)、姫海棠(ヒメカイドウ)、三葉海棠(ミツバカイドウ)などの別名がある。
属名の Malus はギリシャ語の「malon(リンゴ)」からきている。
種小名の sieboldii は日本植物の研究者「シーボルトの」という意味である。
花の写真は4月につくば植物園で撮った。
実の写真は9月に北大植物園で撮った。
学名:Malus sieboldii


★桷の実の熟す姿の愛らしく
 思わず知らず頬を緩めて
d0125765_1036116.jpg

d0125765_10363657.jpg

花図鑑
今日の花ドットコム

にほんブログ村 花ブログ 季節の花へ
[PR]
by sikino-hana | 2011-04-26 10:37 | 春の花 | Trackback | Comments(0)

小葉の三葉躑躅(コバノミツバツツジ)

d0125765_825592.jpg

小葉の三葉躑躅(コバノミツバツツジ)はツツジ科ツツジ属の落葉低木である。
日本固有種である。
本州の中部地方から九州にかけて分布し、山地に生える。
「三葉」は葉が3枚ということであり、「小葉」は近縁種と比べて葉が小さいということである。
樹高は1~3メートルである。
普通は枝先に長さ3~5センチの菱形をした3枚の葉を輪になってつける(輪生)。
葉の裏面に網目模様がある。
開花時期は4~5月である。
葉の展開に先立って花を咲かせる。
花径は3センチくらいで、漏斗状をした紅紫色の花である。
花の柄や萼には毛が多い。
上側の花びらの内側には色の濃い斑点がある。
雄しべは10本あり、5本は長く5本は短い。
属名の Rhododendron はギリシャ語の「rhodon(バラ)+dendron(樹木)」からきている。紅色の花をつける木という意味で名づけられた。
種小名の reticulata は「網状の」という意味である。
写真は4月につくば植物園で撮った。
学名:Rhododendron reticulatum


★花の前に咲かす花色美しく
 賑わい誘う躑躅の季節
d0125765_831692.jpg

花図鑑
今日の花ドットコム

にほんブログ村 花ブログ 季節の花へ
[PR]
by sikino-hana | 2011-04-25 08:04 | 春の花 | Trackback | Comments(0)

黄菫(キスミレ)

d0125765_9292798.jpg

黄菫(キスミレ)はスミレ科スミレ属の多年草である。
本州の山梨県から九州にかけて太平洋側に分布し、低山の草原に生える。
富士山周辺と阿蘇山周辺に比較的多く見られる。
大陸系のスミレで、中国や朝鮮半島にも分布する。
環境省のレッドデータブック(2000)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されていた。
レッドリスト(2007)で指定から外れた。
草丈は5~15センチくらいである。
有茎種で茎は直立する。
葉は心円形で、上部に3~4枚をつける。
葉の縁には波状のぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は3~5月である。
茎につく葉の脇から花柄を出し、花径2センチ前後の黄色い花をつける。
唇弁と側弁に褐色の筋がある。
距(花冠のつけ根が後ろに飛び出たもの)はきわめて短い。
稀に八重咲きのものもある。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Viola はラテン語の「viola(菫)」からきている。
種小名の orientalis は「東方の(中近東の)」という意味である。
写真は4月につくば植物園で撮った。
学名:Viola orientalis


★阿蘇の春彩り咲くか黄菫は
 眩しい草地夢に描いて
d0125765_9295019.jpg

花図鑑
今日の花ドットコム

にほんブログ村 花ブログ 季節の花へ
[PR]
by sikino-hana | 2011-04-24 09:30 | 春の花 | Trackback | Comments(0)

鬼小葉の莢迷(オニコバノガマズミ)

d0125765_8393720.jpg

鬼小葉の莢迷(オニコバノガマズミ)はスイカズラ科ガマズミ属の落葉低木である。
「迷」の字は正しくはクサカンムリがつく。
白山木(ハクサンボク:Viburnum japonicum)と莢迷(ガマズミ:Viburnum dilatatum)との交雑種である。
九州の北部で発見された。
葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。
葉の先は尖り、縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は4~5月である。
枝先に散房花序(柄のある花がたくさんつき、下部の花ほど柄が長いので花序の上部がほぼ平らになる)を出し、白い小さな花をたくさんつける。
花冠は先が5つに裂ける。
花の後にできる実は楕円形で、秋には真っ赤に熟する。
属名の Viburnum はこの属1種のラテン古名だが意味はわかっていない。
種小名の kiusiana は「九州の」という意味である。
花の写真は4月につくば植物園で撮った。
実の写真は10月につくば植物園で撮った。
学名:Viburnum x kiusiana


★めずらしい花を見るならここがいい
 調べる楽しみ後に控えて
d0125765_8401474.jpg

花図鑑
今日の花ドットコム

にほんブログ村 花ブログ 季節の花へ
[PR]
by sikino-hana | 2011-04-23 08:41 | 春の花 | Trackback | Comments(0)

紫雄躑躅(ムラサキオンツツジ)

d0125765_10224129.jpg

雄躑躅(オンツツジ)はツツジ科ツツジ属の落葉低木ないし小高木である。
本州の紀伊半島と四国、九州に分布し、日当たりの良い山地に生える。
紫雄躑躅(ムラサキオンツツジ)はその希少種で、紀伊半島に分布する。
和名の由来は木の男性的な姿からきており、雌躑躅(メンツツジ)の別名のある藤躑躅(フジツツジ)との対比で命名された。
ツツジ属の中では樹高も高く、3~7メートルくらいである。
葉は長さ5~8ランチの卵円形で互い違いに生える(互生)が、枝先に3枚が輪生するように見える。
開花時期は4~5月である。
葉の展開前あるいは展開と同時に開花し、朱赤色ないし濃い紅紫色の花を1~3輪つける。
普通の雄躑躅(オンツツジ)の花の色は朱赤色である。
花径も5センチほどある大輪である。
花冠は漏斗状で先が5つに深く裂ける。
裂片の形は楕円形で、上部の裂片の内側には濃い斑が入る。
雄しべは10本である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Rhododendron はギリシャ語の「rhodon(バラ)+dendron(樹木)」からきている。紅色の花をつける木という意味で名づけられた。
種小名の weyrichii は植物採集家「ウェイリッチ(Weyrich)さんの」という意味である。
品種名の purpureum は「紫色の」という意味である。
写真は4月に小石川植物園で撮った。
学名:Rhododendron weyrichii f. purpureum


★大輪の色は稀なる紅紫
 艶やかにしてダイナミックに
d0125765_1023486.jpg

花図鑑
今日の花ドットコム

にほんブログ村 花ブログ 季節の花へ
[PR]
by sikino-hana | 2011-04-22 10:24 | 春の花 | Trackback | Comments(0)

黐躑躅(モチツツジ)

d0125765_8421076.jpg

黐躑躅(モチツツジ)はツツジ科ツツジ属の落葉低木である。
日本固有種である。
本州の伊豆半島から岡山県にかけての太平洋側と四国に分布し、低山や丘陵地の林の縁などに生える。
樹高は1~2メートルくらいである。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉も枝も花も毛深く、触るとねばねばとひっついてくる。
和名の由来は、鳥餅のように粘ることからきている。
開花時期は4~5月である。
葉の展開と同時に花を咲かせる。
花径5~6センチくらいの淡い紅紫色をした漏斗状の花をつける。
花冠は5つに深く裂け、上部の裂片の内側には濃い紅色の斑が入る。
雄しべは5本である。
花の後にできる実は長さ1センチくらいのさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
なお、白花のものもあり、白花黐躑躅(シロバナモチツツジ)という。
上部の裂片の内側には黄緑色の斑が入る。
また、園芸種には、大紫(オオムラサキ)、琉球躑躅(リュウキュウツツジ)、花車(ハナグルマ)などがある。
属名の Rhododendron はギリシャ語の「rhodon(バラ)+dendron(樹木)」からきている。紅色の花をつける木という意味で名づけられた。
種小名の macrosepalum は「大きな萼のある」という意味である。
写真は4月につくば植物園で撮った。
学名:Rhododendron macrosepalum


★身を護る術は巧みな黐躑躅
 絡めとります我が身に代えて
d0125765_8423343.jpg

花図鑑
今日の花ドットコム

にほんブログ村 花ブログ 季節の花へ
[PR]
by sikino-hana | 2011-04-21 08:43 | 春の花 | Trackback | Comments(0)