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桔梗(キキョウ)

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桔梗(キキョウ)はキキョウ科キキョウ属の多年草である。
北海道から九州にかけて分布し、山野の草原に生える。
海外では、朝鮮半島や中国の東北部、東シベリアなどにも分布している。
環境省のレッドリスト(2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
草丈は40~100センチくらいである。
葉は長さが4~7センチくらいの細長い卵形である。
縁にはぎざぎざ(鋸歯)があり、互い違いに生える(互生)。
開花時期は7~8月である。
秋の七草の一つだが、むしろ真夏が盛りである。
花は先が5つに咲けた鐘形である。
咲き始めは、花粉のついた雄しべは雌しべの花柱にくっついている。
花柱に花粉をつけ終わると雄しべはしなびる。
花柱の花粉が昆虫に持ち去られると、先が5つに裂けて柱頭が現れる。
花の色は濃い青紫が基本だが、園芸品種には白や淡い紫、淡いピンクなどがあり、半八重咲きのものもある。
英名は蕾の膨らんだ姿から連想してバルーンフラワー(balloon flower)という。
なお、根を生薬で桔梗根(ききょうこん)といい、去痰、鎮咳などの薬効がある。
俳句の季語は秋である。
写真は7月に箱根湿生花園で撮った。
学名:Platycodon grandiflorum


★この淵に身を沈めんや遠方の
 海を思わす桔梗が青さ

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by sikino-hana | 2009-07-31 05:41 | 夏の花

浪来草(ナミキソウ)

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浪来草(ナミキソウ)はシソ科タツナミソウ属の多年草である。
北方領土を含む北海道から九州にかけて分布し、海岸の砂地などに生える。
海外では、朝鮮半島や中国、サハリンなどにも分布する。
草丈は10~40センチくらいである。
砂の中に地下茎を長く這わせる。
茎は直立し、断面は四角形である。
葉は長い楕円形で、向かい合って生える(対生)。
葉の質は厚く、全体に短い軟毛が密生する。
葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は6~9月である。
花は茎の上部の対生した葉の脇に1つずつつき、2つが同じ方向を向いて咲く。
花冠は長さ2センチくらいの青紫色をした筒状で、先は唇形に裂ける。
筒の部分は、つけ根のところで曲がって立ち上がる。
上の唇は兜のように膨らみ、下の唇は3つに裂ける。
名の由来は、海岸近くに生え、花の形が打ち寄せる波に似ているところからきている。
写真は7月に箱根湿生花園で撮った。
学名:Scutellaria strigillosa


★小波の寄せては返す姿見せ
 浪来草咲く野を埋め尽くし

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by sikino-hana | 2009-07-30 05:44 | 夏の花

駒繋ぎ(コマツナギ)

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駒繋ぎ(コマツナギ)はマメ科コマツナギ属の落葉小低木である。
本州から九州にかけて分布し、日当たりのよい野原や川岸などに生える。
海外では、朝鮮半島にも分布する。
樹高は50~90センチくらいである。
葉は奇数羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並び、先に1つの小葉がついて1枚の葉が構成される)で、互い違いに生える(互生)。
小葉の形は長い楕円形である。
葉は夜になると閉じる。
開花時期は6~9月である。
葉の脇から円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、淡い紅紫色ないし白の蝶形をした花を開く。
花の後にできる実は豆果(莢の中に種子が入るもの)である。
和名の由来は、枝に馬を繋いでも切れないほどに丈夫だということからきている。
俳句の季語は夏である。
写真は7月に箱根湿生花園で撮った。
学名:Indigofera pseudo-tinctoria


★土の下頑固なまでに根を張って
 駒繋ぎなる名を冠せられ

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by sikino-hana | 2009-07-29 05:50 | 夏の花

姫百合(ヒメユリ)

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姫百合(ヒメユリ)はユリ科ユリ属の多年草である。
本州の東北地方南部から沖縄にかけて分布し、日当たりのよい山地や草原に生える。
海外では、台湾、中国、朝鮮半島、アムールなどにも分布する。
環境省のレッドリスト(2007)では、「ⅠA類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種」である絶滅危惧IB類(EN)に登録されている。
草丈は40~100センチくらいである。
茎は直立し、茎につく葉は被針形おしており、長さは5~10センチくらいである。
たくさんの葉が互い違いに生える(互生)。
開花時期は7月ころである。
茎先に1~5輪の花がつき、上向きに咲く。
花の色は朱紅色で、濃い赤褐色の斑点がある。
俳句の季語は夏である。
写真は7月に箱根湿生花園で撮った。
学名:Lilium concolor var. partheneioni


★受け咲きの姫百合の花空が好き
 願い叶えと祈るがごとく

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by sikino-hana | 2009-07-28 05:47 | 夏の花

犬沼虎の尾(イヌヌマトラノオ)

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犬沼虎の尾(イヌヌマトラノオ)はサクラソウ科オカトラノオ属の多年草である。
本州の東北地方から中部地方にかけて分布し、湿地に生える。
湿地帯に生える沼虎の尾(ヌマトラノオ)と高原や山に生える岡虎の尾(オカトラノオ)との自然雑種である。
草丈は70~100センチくらいである。
葉は長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない(全縁)。
開花時期は6~8月である。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、白い小さな花をたくさんつける。
合弁花で花冠は5つに深く裂ける。
雄しべは5本である。
花穂は岡虎の尾(オカトラノオ)は垂れ下がり、沼虎の尾(ヌマトラノオ)は直立するが、犬沼虎の尾(イヌヌマトラノオ)はその中間ということである。
写真は7月の箱根湿性花園で撮った。
学名:Lysimachia x pilophora


★虎ノ尾とわかりはするが腕組みだ
 微妙すぎるよ犬沼虎ノ尾は

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by sikino-hana | 2009-07-27 05:44 | 夏の花

歌仙草(カセンソウ)

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歌仙草(カセンソウ)はキク科オグルマ属の多年草である。
北海道から九州にかけて分布し、日当たりの良い山野の草原に生える。
草丈は50~80センチくらいである。
茎は直立して硬く、上部で少し枝を分ける。
根際から生える葉は鱗片状で、花の咲くころには枯れる。
茎につく葉は細長い楕円形で柄はなく、互い違いに生える(互生)。
葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)があり、裏面には葉脈が浮き出る。
近縁種の小車(オグルマ)とよく似ているが、小車(オグルマ)は葉の幅が広く葉脈は目立たない。
開花時期は7~9月である。
枝分かれした茎先に1つずつ頭花をつける。
花径は4センチくらいあり、筒状花も舌状花も黄色い。
実はそう果(皮が固くて弾けず、中に種子が1つある)で、毛がある。
これも小車(オグルマ)との違いの1つで、小車(オグルマ)には毛がない。
また、小車(オグルマ)が湿地を好むのに対して、歌仙草(カセンソウ)は乾燥した草原を好む。
名の由来は不明である。
写真は7月に箱根湿生花園で撮った。
学名:Inula salicina var. asiatica


★くるりんと花びら巻いた歌仙草
 野に咲く花の見事な姿

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by sikino-hana | 2009-07-26 07:43 | 夏の花

島桜(シマザクラ)

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島桜(シマザクラ)はアカネ科フタバムグラ属の常緑小低木である。
小笠原諸島の固有種である。
林の縁や道端などに生える。
環境省のレッドリスト(2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
樹高は100~150センチくらいである。
葉は細長い楕円形で、向かい合って生える(対生)。
葉の質は薄く、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
開花時期は7~9月くらいである。
枝先に集散花序(茎先に花がつき、少し下から横枝が出てその先にも花がつく)を出し、淡い紅紫色を帯びた白い花をたくさんつける。
写真は7月に小石川植物園で撮った。
学名:Hedyotis grayi


★桜など咲かぬ孤島の島桜
 由縁いかにと思い巡らし

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by sikino-hana | 2009-07-25 11:54 | 夏の花

占守鋸草(シュムシュノコギリソウ)

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占守鋸草(シュムシュノコギリソウ)はキク科ノコギリソウ属の多年草である。
北海道の北部に分布し、山地の草原に生える。
海外では、カムチャツカ半島や千島列島にも分布する。
和名は千島列島の1つである占守島からきている。
蝦夷鋸草(エゾノコギリソウ)に似るが、本種のほうが葉の幅が狭く、また葉のつけ根は茎を抱かないなどの違いがある。
草丈は20~40センチくらいである。
葉は羽状に深い切れ込みがあり、互い違いに生える(互生)。
開花時期は7~8月くらいである。
花径は10~15ミリくらいで、舌状花は8~12枚くらいである。
舌状花の色は淡い紅紫色から白に変わる。
筒状花の色は黄色から白に変わる。
総苞(花序全体を包む葉の変形したもの)には長い毛が生える。
写真は7月に小石川植物園で撮った。
学名:Achillea alpina subsp. camtschatica


★北に咲く大きな花の鋸草
 深く切れ込み背丈は低く

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by sikino-hana | 2009-07-24 05:44 | 夏の花

郭公草石蚕(カッコウチョロギ)

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郭公草石蚕(カッコウチョロギ)はシソ科イヌゴマ属の多年草である。
原産地はヨーロッパで、観賞用に栽培される。
また、草地や河岸、荒れ地に生える。
ヨーロッパでは全草を民間薬とし、消炎、健胃薬に用いられる。
中世には邪気を払うお守りとしても使われたという。
日本へは観賞用として渡来した。
なお、「草石蚕」というのは中国原産のシソ科の多年草の名称である。
草丈は45~60センチくらいである。
茎の断面は四角形である。
葉は長い楕円形で、向かい合って生える(対生)。
葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
茎や葉には銀白色の毛が密集する。
開花時期は6~9月である。
茎先に穂状花序(柄のない花が花茎に均等につく)を出し、ピンクや紫色の小さな花を咲かせる。
英名はベトニー(betony)である。
そこから大輪ベトニー(タイリンベトニー)とも呼ばれている。
写真は7月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Stachys officinalis


★涼やかな花の姿に安らいで
 心静かな時を過ごして

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by sikino-hana | 2009-07-23 05:50 | 夏の花

無人野牡丹(ムニンノボタン)

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無人野牡丹(ムニンノボタン)はノボタン科ノボタン属の常緑低木である。
小笠原諸島の父島の固有種である。
環境省のレッドリスト(2007)では、「ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種」である絶滅危惧ⅠA類(CR)に登録されている。
小石川植物園や東京都小笠原支庁などによって保護増殖事業が続けられている。
樹高は1メートルくらいである。
全体が褐色の毛で覆われている。
葉は長い楕円形で、向かい合って生える(対生)。
葉は3本の葉脈が目立ち、両面に硬い毛が疎らに生える。
開花時期は7~8月である。
花径3センチくらいの白い花を次々とつける。
花弁数は4枚ないし5枚である。
花の色はピンクがかったものもある。
写真は7月に小石川植物園で撮った。
学名:Melastoma tetramerum



★真っ白な無人野牡丹花咲けば
 父島の夏鮮やかな夏

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by sikino-hana | 2009-07-22 05:56 | 夏の花