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黄華鬘(キケマン)

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黄華鬘(キケマン)はケシ科キケマン属の越年草である。
日本固有種である。
本州の関東地方から九州にかけて分布し、海岸や道端などに生える。
この花の仲間には、深山黄華鬘(ミヤマキケマン)、蔓黄華鬘(ツルキケマン)などがある。
また、紫華鬘(ムラサキケマン)も同じキケマン属である。
草丈は40~80センチくらいである。
根元から枝を分けて大きな葉を出す。
葉は白っぽい緑色をしている。
3出複葉(1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形)で、羽状に2~3回裂ける。
開花時期は4~5月である。
茎の上部に細長い黄色の花を穂状にたくさんつける。
花の長さは15~20ミリくらいの筒形である。
先は唇状に裂けて、紫色を帯びる。
「華鬘」というのは仏殿に垂れ下がった飾りのことである。
花の形をこの「華鬘」に譬えたのが名の由来である。
有毒種で、茎などの汁がついた手で食事をするだけで危険だという。
写真は4月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Corydalis heterocarpa var. japonica


★湿っぽい雰囲気が好き黄華鬘は
 ナイーブなのに毒婦と呼ばれ

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by sikino-hana | 2009-04-30 05:57 | 春の花 | Trackback | Comments(0)

群雀(ムレスズメ)

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群雀(ムレスズメ)はマメ科ムレスズメ属の落葉低木である。
原産地は中国の南部である。
日本へは江戸時代に渡来した。
樹高は1~2メートルである。
葉は小葉4枚からなる羽状複葉で先端の2枚が大きく、互い違いに生える(互生)。
開花時期は4~5月である。
長さが25~30ミリくらいの黄色い蝶形をした花をたくさんつける。
その様子を雀が群れてるさまに見立てたのが名の由来である。
花の色は咲き始めの黄色からやがて赤褐色に変化する。
上の4月に東京都薬用植物園で撮った。
下の写真は4月に小石川植物園で撮った。
学名:Caragana chamlagu


★陽射し浴び空の青さに溶け込んで
 群らがるように乱れ咲きして

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by sikino-hana | 2009-04-29 06:44 | 春の花 | Trackback | Comments(0)

ビオラ・ソロリア・フレックルス

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ビオラ・ソロリアはスミレ科スミレ属の多年草である。
原産地は北アメリカである。
フレックルス(Freckles)はその園芸品種である。
フレックルというのは「そばかす」のことである。
特徴は、白い花弁に紫色の斑点が入ることである。
草丈は10~15センチくらいである。
葉は心形である。
開花時期は3~5月くらいである。
距(花冠のつけ根が後ろに飛び出たもの)は黄緑色である。
なお、ビオラ・ソロリアにはアメリカ菫細辛(アメリカスミレサイシン)という和名がある。
写真は3月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Viola sororia cv. Freckles


★ソバカスを思わす斑点散りばめた
 菫の花はどこか洋風

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by sikino-hana | 2009-04-28 05:49 | 春の花 | Trackback | Comments(0)

アジュガ

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アジュガはシソ科キランソウ属の多年草である。
原産地はヨーロッパである。
日本に自生する十二単(ジュウニヒトエ)の近縁種である。
別名を西洋十二単(セイヨウジユウニヒトエ)という。
あるいは、西洋金瘡小草(セイヨウキランソウ)とする場合もある。
観賞用として渡来したものが逸出して野生化している。
草丈は10~30センチくらいである。
根茎は地を這って横に広がる。
根際から生える葉は楕円形で、ロゼット状(茎から葉が重なり合って出て地に接し、円座形になったもの)となる。
茎につく葉は向かい合って生える(対生)。
葉には毛は生えておらず、縁には低い波状のぎざぎざ(鋸歯)がある。
園芸品種が多く、葉の色は緑色、赤紫色、赤紫色に黄色の斑入りなどのものがある。
開花期は4月~6月である。
茎先に長さ10~15センチくらいの穂状花序(柄のない花が花茎に均等につく)を直立させ、花径1~2センチの青紫花をした唇形の花をたくさんつける。
花冠は長さ1センチくらいで、上の唇と下の唇に分かれる。
上の唇は短く2つに裂ける。
下の唇は大きく3つに裂け、真ん中の裂片は更に先が裂ける。
そのため6枚の花弁のように見える。
写真は4月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Ajuga reptans


★重ね着る十二単は紫の
 女官かしまし春はあけぼの

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by sikino-hana | 2009-04-27 05:54 | 春の花 | Trackback | Comments(0)

アメリカ八角蓮(アメリカハッカクレン)

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アメリカ八角蓮(アメリカハッカクレン)はメギ科ミヤオソウ属の多年草である。
原産地は北アメリカである。
英名はメイアップル(may apple)という。
属名からきたポドフィルムの名でも流通している。
草丈は20~50センチくらいである。
根際から2~3枚の大きな葉が生える。
葉は手のひら状に深く切れ込む。
近縁種の八角蓮(ハッカクレン)の場合は切れ込みが浅い。
開花時期は4~5月である。
葉の下に隠れるように白い大きな花が咲く。
実は赤く熟して食用になる。
根茎はポドフィルム根と呼び下剤とされる。
また、抗癌薬も抽出される。
写真は4月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Podophyllum peltatum


★花びらは薄くて芥子を思わせる
 いわくありげな姿を見つめ

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by sikino-hana | 2009-04-26 08:26 | 春の花 | Trackback | Comments(0)

菫(スミレ)

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菫(スミレ)はスミレ科スミレ属の多年草である。
スミレ属の植物の総称として用いられる場合もある。
名の由来は花が「墨入れ(墨壺)」に似ていることからきているというのが牧野富太郎博士の唱えた説である。
北海道から九州にかけて広く分布し、人里近くに生える。
海外では、朝鮮半島や中国にも分布する。
草丈は10~15センチくらいである。
地下茎はなく、つけ根のところから花も葉も出る。
葉はへら形で、先が丸い。
葉の柄には翼がある。
開花時期は3~5月である。
柄を伸ばして濃い紫色の花をつける。
花径は2センチくらいの5弁花である。
花びらの大きさは同じではなく、下の1枚(唇弁)が大きい。
唇弁の真ん中は白く、紫色の筋が入る。
上の2枚を上弁、左右の2枚を側弁という。
側弁のつけ根の部分には毛が生えている。
唇弁の奥には距(花冠のつけ根が後ろに飛び出たもの)がある。
俳句の季語は春である。
写真は4月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Viola mandshurica


★さり気なく春の歓び見せるよに
 顔を覗かせ菫花咲
☆ひっそりと小さな花を咲かせては
 春の訪れ告げる菫よ

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by sikino-hana | 2009-04-25 07:46 | 春の花 | Trackback | Comments(0)

山吹草(ヤマブキソウ)

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山吹草(ヤマブキソウ)はケシ科クサノオウ属の多年草である。
本州から九州にかけて分布し、山地の林の中や森陰に生える。
草丈は30~50センチくらいである。
地際に生える葉には長い柄があり、5~7枚の小葉で1組になる。
茎葉は柄が短く、3~5枚の小葉からなる。
小葉は楕円形で切れ込みがある。
開花時期は4~5月ころである。
上部の葉の脇から花柄を出し、花径4~5センチの黄色い4弁花を1~2輪つける。
稀に多弁のものも見つかる。
名の由来は、山吹(ヤマブキ)に似た花を咲かせることからきている。
しかし、山吹(ヤマブキ)の花びらは5枚であるが、山吹草(ヤマブキソウ)のほうは4枚という違いがある。
学名はChelidonium japonicumで、japonicumからもわかるように日本原産である。
草山吹(クサヤマブキ)の別名がある。
毒があり、手足や呼吸などの麻痺を引き起こすので注意が必要である。
俳句の季語は春である。
写真は4月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Chelidonium japonicum


★くっきりと花びら見せてそこここに
 山吹草は乱れ咲きして
☆山吹の零れるごとく足元に
 君呼び止めし山吹草咲く

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by sikino-hana | 2009-04-24 06:06 | 春の花 | Trackback | Comments(0)

著莪(シャガ)

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著莪(シャガ)はアヤメ科アヤメ属の多年草である。
漢字では「射干」とも書くが、これは中国では檜扇(ヒオウギ)を指す言葉である。
本州から九州にかけて分布し、人里近くに生える。
学名にはjaponicaの文字が使われているが、古い時代に日本に中国から持ち込まれた植物だと考えられている。
草丈は30~70センチくらいである。
根際から生える葉は線形である。
開花時期は4~5月である。
文目(アヤメ)や花菖蒲(ハナショウブ)などより時期は早い。
根茎から匍匐枝を伸ばしてうす暗い林の下などに群生する。
伸ばした花茎を枝分かれさせて、花径5センチくらいの淡い紫色の花をつける。
花被片は6枚である。
外花被片3枚には青紫色と橙色の斑が入る。
内花被片3枚は淡い紫色で、先が浅く2つに裂ける。
花は一日しかもたず、開花した翌日にはしぼんでしまう。
別名を胡蝶花(コチョウカ)という。
結実はせず、球根もつくらない。
俳句の季語は夏である。
写真は4月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名はIris japonica


★朝開き夕べにしぼむ白き著莪
 君と遊ばん胡蝶の夢を
☆著莪の花短き命知ればこそ
 君の眼差し夢に誘い

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by sikino-hana | 2009-04-23 06:13 | 春の花 | Trackback | Comments(0)

胡瓜草(キュウリグサ)

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胡瓜草(キュウリグサ)はムラサキ科キュウリグサ属の越年草である。
北海道から沖縄にかけて分布し、野原や道端などに普通に生える。
草丈は10~30センチくらいである。
ムラサキ科の特徴で花序の先が曲がる。
これを「サソリ型花序」と呼ぶ。
根元の葉は卵形で、柄がある。
茎につく葉は長い楕円形で、やはり柄がある。
開花時期は3~5月である。
花径2~3ミリくらいの淡い青紫色をした小さな五弁花を上向きにつける。
花の中心は黄色くなっている。
茎や葉を揉むと胡瓜(キュウリ)に似た匂いがするというのが名の由来である。
若い茎や葉は山菜料理にも利用される。
別名を田平子(タビラコ)ともいう。
しかし、キク科の小鬼田平子(コオニタビラコ)も田平子(タビラコ)と呼ぶことがあり、混同しないように注意が必要である。
写真は4月に埼玉県三郷市で撮った。
学名:Trigonotis peduncularis


★小さくて見逃すような花だけど
 とても可愛く涼しげに咲き

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by sikino-hana | 2009-04-22 06:09 | 春の花 | Trackback | Comments(0)

烏の豌豆(カラスノエンドウ)

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烏の豌豆(カラスノエンドウ)はマメ科ソラマメ属の一年草である。
本州から沖縄にかけて分布し、路傍や堤防や荒れ地などに生える。
茎は蔓状で、ほかのものに巻きついていく。
葉は羽状の複葉で、8~14枚の小葉で1組になる。
開花時期は3~6月である。
淡い紫紅色をした蝶形の花をつける。
花の長さは12~18ミリくらいである。
花の後には、種子の入った莢をもつ実(豆果)をつける。
若い莢は食用になる。
莢は初めは緑色をしているが、熟すと黒くなる。
別名を矢筈豌豆(ヤハズエンドウ)という。
これは、小葉の形を矢筈(弓矢の弦を受ける部分)に見立てたものである。
写真は4月に埼玉県三郷市で撮った。
学名:Vicia angustifolia


★青いけど髭も生やしているんだぞ
 烏の豌豆えへんぷいぷい
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by sikino-hana | 2009-04-21 06:15 | 春の花 | Trackback | Comments(0)