<   2008年 09月 ( 29 )   > この月の画像一覧

小藪蘭(コヤブラン)

d0125765_623386.jpg

小藪蘭(コヤブラン)はユリ科ヤブラン属の多年草である。
本州の中部地方から沖縄にかけて分布し、山野の林の中などに生える。
海外では中国大陸にも分布している。
別名を琉球藪蘭(リュウキュウヤブラン)ともいう。
草丈は30~50センチくらいである。
根際から生える葉は線形である。
藪蘭(ヤブラン)に比べて葉は細い。
また、本種の場合は地下茎を伸ばして広がり、群落をつくる点が異なる。
開花時期は7~9月くらいである。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、淡い紫色の花をやや疎らにつける。
写真は9月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Liriope spicata


★びっしりと縁取るように陣地取り
 点々と咲く小藪蘭の花

d0125765_6232263.jpg

花図鑑

にほんブログ村 花ブログ 季節の花へ
[PR]
by sikino-hana | 2008-09-30 06:24 | 秋の花

糸瓜(ヘチマ)

d0125765_62338.jpg

糸瓜(ヘチマ)はウリ科ヘチマ属の蔓性一年草である。
原産地は熱帯アジアである。
日本へは江戸時代の初期に中国から渡来した。
蔓を伝って伸び、丈は1~10メートルくらいになる。
葉には柄があり、互い違いに生える(互生)。
葉は手のひら状に7-11に浅く裂ける。
裂片の先は尖り、つけ根の部分はハート形に切れ込む。
葉の表面はざらつくが、毛は生えていない。
開花時期は8~9月である。
雌雄同株である。
雄花は総状(柄のある花が花茎に均等につく)につき、雌花は葉の脇に1つつく。
花径は5センチくらいで、花冠は5つに裂ける。
花の色は黄色い。
実のなるのは9~10月である。
実は長さ30~60センチの細長い円柱形で、濃い緑色をしている。
若い実は食用になる。
熟した実の網目状の繊維はたわしや浴用スポンジとされる。
茎からはヘチマ水をとる。
俳句では「糸瓜」が秋の季語、「糸瓜の花」が夏の季語である。
花の写真は9月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
実の写真は9月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Luffa cylindrica


★ぶら下がる糸瓜の実こそ面白く
 じっと見つめる不思議感じつ

d0125765_623538.jpg

花図鑑

にほんブログ村 花ブログ 季節の花へ
[PR]
by sikino-hana | 2008-09-29 06:03 | 秋の花

ウインターサボリー

d0125765_6532893.jpg

ウインターサボリー(winter savory)はシソ科キダチハッカ属の常緑半低木である。
和名は山木立薄荷(ヤマキダチハッカ)という。
原産地は南ヨーロッパや北アメリカである。
ハーブの一種で、古代ギリシャ・ローマの時代から料理の臭み消しなどに利用されてきた。
日本へは明治時代に渡来した。
樹高は40~80センチくらいである。
葉は披針形で、向かい合って生える(対生)。
葉には艶がある。
開花時期は7~10月くらいである。
白い小さな花をたくさんつける。
写真は7月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Satureja montama


★なるほどね木立薄荷の名が似合う
 香りはどうと鼻寄せながら

d0125765_6534684.jpg

花図鑑

にほんブログ村 花ブログ 季節の花へ
[PR]
by sikino-hana | 2008-09-28 06:54 | 秋の花

アメリカ朝鮮朝顔(アメリカチョウセンアサガオ)

d0125765_7242946.jpg

アメリカ朝鮮朝顔(アメリカチョウセンアサガオ)はナス科チョウセンアサガオ属の多年草である。
原産地は北アメリカである。
乾燥地帯に生え、また観賞用として栽培される。
日本へは明治時代に渡来し、観賞用として栽培されている。
全草が有毒植物である。
草丈は1メートルくらいである。
葉の表面や茎、枝に軟毛が生える。
葉は幅の広い卵形で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は7~9月くらいである。
白い漏斗形の花を上向きに咲かせる。
花径は10センチ以上あり大きい。
花にはよい香りがある。
花の後にできる実は球形のさく果(熟すと果皮が裂開する果実)で、太くて長い棘がある。
写真は9月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Datura meteloides


★毒草と思えばどこか不気味だが
 甘い香りに吸い寄せられて

d0125765_7244430.jpg

花図鑑

にほんブログ村 花ブログ 季節の花へ
[PR]
by sikino-hana | 2008-09-27 07:26 | 秋の花

糊麻(ノリアサ)

d0125765_673041.jpg

糊麻(ノリアサ)はアオイ科オクラ属の一年草である。
1944年に京都大学の香川冬夫博士によって作出された栽培植物である。
黄蜀葵(トロロアオイ)とオクラとの種間雑種である。
両者の性質を持ち合わせており、根からは糊の原料がとれ、果実は食用になる。
草丈は1~2メートルである。
葉は手のひら状に深く切れ込み、互い違いに生える(互生)。
開花時期は8~9月くらいである。
黄色くて中心が暗い紫色をした5弁花をつける。
花は一日花である。
和名の由来は、糊の原料となり葉の形が「麻」に似ていることからきている。
写真は9月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Abelmoschus x glutinotextilis


★めずらしい名前の花を紐解けば
 先人なせし巧みに出会い

d0125765_67481.jpg

花図鑑

にほんブログ村 花ブログ 季節の花へ
[PR]
by sikino-hana | 2008-09-26 06:08 | 秋の花

波布草(ハブソウ)

d0125765_635421.jpg

波布草(ハブソウ)はマメ科カワラケツメイ属の一年草である。
原産地は中国南部から熱帯アジアにかけてである。
日本へは江戸時代に渡来し、薬用に栽培されている。
また、沖縄や小笠原諸島には帰化をしている。
草丈は50~150センチくらいである。
全草に毛は生えていない。
葉は羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並んで1枚の葉が構成される)である。
小葉の形は長い卵形で先が尖る。
開花時期は7~10月である。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、数輪の黄色い五弁花をつける。
花はマメ科特有の蝶形ではない。
花の後にできる実は豆果(莢の中に種子が入るもの)である。
豆は夷草(エビスグサ)とともに「ハブ茶」という健康茶の材料となっている。
また、煎じたものは健胃、緩下、解毒薬とされる。
汁が蛇毒に効くということで蝮草(マムシグサ)の別名もあるが、実際には効果はないという。
漢名は望江南(ぼうこうなん)という。
写真は9月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Cassia occidentalis


★蝮棲む野に咲くという蝮草
 日陰に見つけ後ずさりして

d0125765_64354.jpg

花図鑑

にほんブログ村 花ブログ 季節の花へ
[PR]
by sikino-hana | 2008-09-25 06:05 | 秋の花

山紫蘇(ヤマジソ)

d0125765_613466.jpg

山紫蘇(ヤマジソ)はシソ科イヌコウジュ属の一年草である。
北海道から九州にかけて分布し、山地や丘陵地などの日当たりの良い草地に生える。
海外では、朝鮮半島にも分布している。
環境省のレッドデータブックでは、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
草丈は20~50センチくらいである。
茎の断面は四角形である。
全体に紫色を帯び、毛が多い。
葉は長い楕円形で、向かい合って生える(対生)。
葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は8~10月である。
葉の脇に淡い紅色をした長さ3~5ミリくらいの小さな唇形をした花をつける。
写真は9月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Mosla japonica


★紫の茎がとってもチャーミング
 小さな花を咲かす山紫蘇

d0125765_615595.jpg

花図鑑

にほんブログ村 花ブログ 季節の花へ
[PR]
by sikino-hana | 2008-09-24 06:02 | 秋の花

朮(オケラ)

d0125765_7463454.jpg

朮(オケラ)はキク科オケラ属の多年草である。
本州から九州にかけて分布し、日当たりの良い乾いた草地に生える。
草丈は30~100センチくらいになる。
葉は卵形で、互い違いに生える(互生)。
下部の葉は長い柄があり、羽状に3つから5つに裂ける。
葉の先は尖り、縁には剛毛があって硬い。
開花時期は9~10月である。
薄紫色または白い鐘形の花(頭花)をつける。
雌雄異株である。
筒状花は先が5つに裂ける。
雌花には花柱(雌しべ)が飛び出している。
雄花には花粉がついている。
花のつけ根には総苞(花序全体を包む葉の変形したもの)がある。
若芽は綿毛をかぶっていて軟らかく、食用にされる。
根茎を干したものを白朮(びやくじゅつ)といい、利尿・健胃薬とされる。
また、邪気をはらう力があるとされ、正月の屠蘇(とそ)にも入れる。
古名は宇家良(ウケラ)で、この名で万葉集に詠まれている。
写真は9月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Atractylodes japonica


★不思議なる力を秘めて咲くおけら
 花の姿も謎に包まれ

d0125765_7465237.jpg

花図鑑

にほんブログ村 花ブログ 季節の花へ
[PR]
by sikino-hana | 2008-09-23 07:47 | 秋の花

大弁慶草(オオベンケイソウ)

d0125765_6102179.jpg

大弁慶草(オオベンケイソウ)はベンケイソウ科ムラサキベンケイソウ属の多年草である。
原産地は朝鮮半島から中国東北部にかけてである。
日本へは明治時代の中期に渡来した。
各地で栽培され、園芸用として市販されている。
弁慶草(ベンケイソウ)に比べて花の色がやや濃く、雄しべが花弁より長い。
草丈は30~80センチくらいである。
葉は卵形で、3枚が輪生する。
葉は向かい合って生える(対生)場合もある。
葉は多肉質でやや粉を帯び、緑白色をしている。
葉の縁には波状のぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は7~11月である。
茎先に集散花序(最初の花が枝先につき、その下に次々と側枝を出して花がつく)を出し、小さな花を上向きにたくさんつける。
花の色は濃い紅紫色や淡い桃色である。
花弁は5枚で横に平らに開く。
萼片は5枚、雄しべは10本である。
雌しべの子房が5個ある。
写真は9月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Hylotelephium spectabile


★君のため咲いていたいよいつまでも
 叶わぬとてもいつか再び

d0125765_6103883.jpg

花図鑑

にほんブログ村 花ブログ 季節の花へ
[PR]
by sikino-hana | 2008-09-22 06:12 | 秋の花

紫苑(シオン)

d0125765_6151557.jpg

紫苑(シオン)はキク科シオン属の多年草である。
本州から九州にかけて分布し、山地のやや湿った所に生える。
野生のものは稀で、中国山地や九州山地にわずかに生育する。
庭に植えられることが多く、逸出して野生化するものもある。
海外では、朝鮮半島、中国、シベリアなどにも分布する。
栽培の歴史は古く、今昔物語にも「思い草」の名で登場する。
元々は根を薬用としたが、平安時代には鑑賞用として植えられるようになったという。
環境省のレッドデータブックでは、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
草丈は150~200センチくらいである。
茎には疎らに剛毛が生える。
葉は細長い楕円形で、向かい合って生える(対生)。
葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)があり、両面に短い毛が生えていてざらつく。
下部につく葉ほど大きく、茎につく葉にはほとんど柄がない。
根際から生える葉には長い柄があるが、開花時期には枯れるものが多い。
開花時期は8~10月である。
花(頭花)は花径が25~35ミリくらいである。
筒状花は黄色く、舌状花は淡い紫色である。
鬼の醜草(オニノシコグサ)の別名がある。
写真は9月に向島百花園で撮った。
俳句の季語は秋である。
学名:Aster tataricus


★穏やかな陽射しに揺れて紫苑咲く
 見せる姿は何も変わらず

d0125765_6153261.jpg

花図鑑

にほんブログ村 花ブログ 季節の花へ
[PR]
by sikino-hana | 2008-09-21 06:16 | 秋の花