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長実雛罌粟(ナガミヒナゲシ)

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長実雛罌粟(ナガミヒナゲシ)はケシ科ケシ属の一年草である。
漢字では「長実雛芥子」とも書く。
原産地はヨーロッパである。
地中海沿岸地方から中部ヨーロッパにかけて分布し、道端や荒地などに生える。
日本では1961年に東京の世田谷区で帰化しているものが確認された。
現在では暖地の都市周辺などに広がっている。
草丈は20~50センチくらいである。
葉や茎にはやや密に毛が生える。
根際から生える葉はロゼット状(茎から葉が重なり合って出て地に接し、円座形になったもの)となる。
茎につく葉は羽状に深く裂け、互い違いに生える(互生)。
開花時期は4~5月である。
茎先に花径2~5センチくらいの4弁花をつける。
花の色は、橙色ないし紅色である。
雄しべはたくさんある。
真ん中にある雌しべの子房は円筒形で、4~8本の筋が放射状に伸びる。
花の後にできる実は細長い。
それが名の由来でもある。
実には毛は生えておらず、中には種子がたくさん詰まっている。
写真は4月に埼玉県三郷市で撮った。
学名:Papaver dubium


★首伸ばし遠見している芥子の花
 オレンジの夢風にゆらゆら

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by sikino-hana | 2008-04-30 05:53 | 春の花 | Trackback | Comments(0)

姫花菱草(ヒメハナビシソウ)

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姫花菱草(ヒメハナビシソウ)はケシ科ハナビシソウ属の一年草である。
原産地はカリフォルニアである。
草丈は10~20センチくらいである。
茎は細く、よく枝分かれする。
葉も羽状に細かく裂ける。
開花時期は4~6月である。
一重の菱形をした花をたくさん咲かせる。
花の色は淡い黄色である。
同属の花菱草(ハナビシソウ)に比べて矮性であることから「姫」の字がつく。
流通名をミニチュア・サンデーという。
写真は4月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Eschscholtzia caespitosa


★写真など撮っては厭よ恥ずかしい
 姫花菱草は風に靡いて

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by sikino-hana | 2008-04-29 09:25 | 春の花 | Trackback | Comments(0)

仙洞草(セントウソウ)

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仙洞草(セントウソウ)はセリ科セントウソウ属の多年草である。
北海道から九州にかけて分布し、山地の林の中に生える。
草丈は10~30センチくらいである。
根際から生える葉は2回3出複葉である。
3出複葉というのは三つ葉のことで、それをもう1回枝分かれさせて1枚の葉となる。
小葉の形は卵形で、鈍くて粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。
茎や葉の柄は紫褐色を帯びる。
開花時期は3~5月である。
茎先に茎先に複散形花序を出し、花径1ミリくらいの白い小さな花をたくさんつける。
散形花序というのは、茎先からたくさん枝が出て、その先に1個つずつ花がつく花序のことである。
複散形花序というのは、たくさん出た枝先に小さな散形花序がつくというように散形花序が組み合わさってできている。
複散形花序は、セリ科の多くに見られる特徴である。
小散形花序は3つから5つくらいある。
花びらは5枚で、雄しべが花びらより長い。
名の由来としては、仙人の住む洞に咲くという説や先頭を切って咲くという説がある。
別名を黄蓮騙し(オウレンダマシ)という。
これは葉が芹葉黄蓮(セリバオウレン)に似ているところからきている。
写真は4月につくば植物園で撮った。
学名:Chamaele decumbens


★肉眼じゃどこがどうやらわからない
 仙洞草はミクロの世界

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by sikino-hana | 2008-04-28 06:09 | 春の花 | Trackback | Comments(0)

ムスカリ・ボトリオイデス・アルブム

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ムスカリ・ボトリオイデスはユリ科ムスカリ属の多年草である。
ムスカリ属は40~50種くらいあって、地中海の沿岸地方から西アジアにかけて分布する。
本種の原産地はヨーロッパの中部からカフカス地方にかけた地域である。
ムスカリの代表品種はアルメニアやイランを原産地とするアルメニアカム種(Muscari armeniacum)であるが、本種は16世紀にはヨーロッパの貴族庭園に取り入れられていたという。
和名は瑠璃ムスカリ(ルリムスカリ)という。
明るい青色の花を咲かせる。
アルブム(Album)はその園芸品種で、白い花を咲かせる。
草丈は15~20センチくらいである。
根際から生える葉は線形で、肉質である。
開花時期は4~5月である。
葉のない花茎に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、小さな壺形の白い花を下向きにたくさんつける。
花径は2~3ミリで、花冠の先は少し反り返る。
写真は4月に小石川植物園で撮った。
学名:Muscari botryoides cv. Album


★白花のムスカリなんてあるんだと
 驚きながらカメラに収め

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by sikino-hana | 2008-04-27 06:14 | 春の花 | Trackback | Comments(0)

赤花栃の木(アカバナトチノキ)

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赤花栃の木(アカバナトチノキ)はトチノキ科トチノキ属の落葉高木である。
原産地は北アメリカの南部である。
本種とマロニエの交雑によって紅花栃の木(ベニバナトチノキ)が生まれた。
樹高は3~10メートルくらいである。
葉は5~9枚の掌状複葉で、向かい合って生える(対生)。
掌状複葉というのは柄の先に放射状に小葉がつくタイプのものである。
小葉の形は楕円形で、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は5~6月である。
雌雄同株である。
枝先に円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、鮮やかな紅色の筒状花をたくさんつける。
花序の上部には雄花がつき、下のほうに少し両性花がつく。
写真は4月に小石川植物園で撮った。
なお、写真のものは矮性種だそうである。
学名:Aesculus pavia
学名:Aesculus pavia var. humile(矮性種)


★なるほどなこれがさんざん聞いてきた
 赤花栃の木朱色が濃くて

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by sikino-hana | 2008-04-26 06:13 | 春の花 | Trackback | Comments(0)

白神鍬形(シラガミクワガタ)

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白神鍬形(シラガミクワガタ)はゴマノハグサ科ルリトラノオ属の多年草である。
青森県と秋田県の県境にある白神山地に分布し、岩石地や草地に稀に生える。
分類上は深山鍬形(シラガミクワガタ)の変種とされている。
両者の違いは葉の様子にあるという。
草丈は15~25センチくらいである。
茎は直立をする。
葉は三角状の卵形で、茎の下部に集まってつく。
葉の先はやや鈍頭で、縁には規則的なぎざぎざ(鋸歯)がある。
重鋸歯(大きなぎざぎざに更に細かなぎざぎざがある)になるものもある。
開花時期は4~5月である。
葉の脇から総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、花径1センチくらいの淡い青紫色をした花を10~20輪くらいつける。
花冠は深く4つに裂ける。
2本の雄しべと雌しべが長く突き出ている。
写真は4月につくば植物園で撮った。
学名:Pseudolysmachion schmidtianum subsp. senanense var. shiragamiense


★花見ても違いはあまりわからぬが
 個性を示す白神鍬形
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by sikino-hana | 2008-04-25 06:00 | 春の花 | Trackback | Comments(0)

八丈木五倍子(ハチジョウキブシ)

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八丈木五倍子(ハチジョウキブシ)はキブシ科キブシ属の落葉低木である。
関東地方南部、伊豆半島、伊豆諸島に分布し、海岸近くに生える。
木五倍子(キブシ)の地域変種で、母種よりも全体に大型であるという。
樹高は3~5メートルくらいになる。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉先は鋭く長く尖り、縁には鋭いぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉の表面は濃い緑色、裏面は淡い緑色をしている。
母種に比べて葉が厚く、毛がないのが特徴である。
開花時期は3~4月である。
葉に先駆けて黄色の花房を吊り下げる。
母種よりも花房は長い。
雌雄異株である。
雄花のほうが緑色を帯びる傾向にあるという。
花びらは4枚で釣鐘状に咲き、開ききることはない。
実は直径1センチくらいの液果(果皮が肉質で液汁が多い実)で、黄褐色に熟する。
この実を五倍子(ふし)の代用としたのが名の由来である。
五倍子(ふし)というのはヌルデの若葉などにできる虫こぶのことで、タンニンを含み昔は「お歯黒」などに用いられた。
写真は4月に小石川植物園で撮った。
学名:Stachyurus praecox var. matsuzakii


★生命の神秘感じる咲き姿
 風に揺られて八丈木五倍子
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by sikino-hana | 2008-04-24 05:34 | 春の花 | Trackback | Comments(0)

アメリカ花蘇芳(アメリカハナズオウ)

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アメリカ花蘇芳(アメリカハナズオウ)はマメ科ハナズオウ属の落葉高木である。
原産地は北アメリカの東部である。
樹高は5~10メートルくらいである。
葉はハート形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
開花時期は3~4月である。
葉の展開に先立って花を咲かせる。
花の色は淡い紅色で、蝶形をしている。
中国原産の花蘇芳(ハナズオウ)に比べると、花の色は淡く、花のつき方も疎らである。
写真は4月に埼玉県立花と緑の振興センターで撮った。
学名:Cercis canadensis


★ぱらぱらとピンクの花をまぶし咲く
 姿穏やか生まれはカナダ
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by sikino-hana | 2008-04-23 18:58 | 春の花 | Trackback | Comments(0)

トゥーリパ・サクサーティリス

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トゥーリパ・サクサーティリスはユリ科チューリップ属の多年草である。
属名の片仮名表示は「チューリパ」や「ツゥリパ」など多様である。
種小名のほうも「サキサテリス」「サクサテリス」「サクサティリス」などがある。
これでは訳がわからなくなるが、ここではつくば植物園の表示通りとする。
原産地はクレタ島である。
種小名には「岩に生える」という意味がある。
草丈は30センチくらいである。
根際から生える葉は線形である。
開花時期は4~5月である。
茎先に明るい藤色の花を2~3輪つける。
カップ形で花の長さは5センチくらいある。
花の真ん中は淡い黄色である。
写真は4月につくば植物園で撮った。
学名:Tulipa saxatilis


★エーゲ海思わすように爽やかな
 花色淡く春風に揺れ

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by sikino-hana | 2008-04-22 05:53 | 春の花 | Trackback | Comments(0)

花蘇芳(ハナズオウ)

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花蘇芳(ハナズオウ)はマメ科ハナズオウ属の落葉低木である。
原産地は中国である。
日本へは江戸時代の初期に渡来した。
今では北海道から九州まで庭木として植えられている。
日本では高さ2~5メートルの低木だが、中国では15メートルの高木になるという。
葉は円いハート形で光沢がある。
開花時期は4月である。
まだ葉が展開する前に紅紫色をした蝶形の花を枝や幹一杯に咲かせる。
また、鈴なりの豆果は、落葉後も枝に残ってなかなか落ちない。
名の由来は、この花の色を赤色染料である蘇芳(スオウ)の木を用いた蘇芳染めの色に譬えたものである。
なお、ハナズオウ属には、西洋花蘇芳(セイヨウハナズオウ)、アメリカ花蘇芳(アメリカハナズオウ)などがある。
西洋花蘇芳(セイヨウハナズオウ)は、ユダの木とも呼ばれる。
俳句の季語は春である。
写真は4月に小石川植物園で撮った。
学名:Cercis chinensis


★遠目にも目映く咲いて花蘇芳
 春の知らせは紅紫や

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by sikino-hana | 2008-04-21 05:54 | 春の花 | Trackback | Comments(0)