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蔓樒(ツルシキミ)

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蔓樒(ツルシキミ)はミカン科ミヤマシキミ属の常緑低木である。
北海道から九州にかけて分布し、山地の林の中に生える。
分類上は、深山樒(ミヤマシキミ)の変種とされる。
名の由来は、葉の姿がモクレン科の樒(シキミ)に似ており、枝が蔓状に地面を這うことからきている。
樹高は50~100センチくらいである。
樹皮は灰色である。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
革質で艶があり、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない(全縁)。
開花時期は4~5月である。
枝先に円錐花序(枝分かれして全体が円錐状に見える)を出し、白い4弁花をたくさんつける。
花径は1センチくらいで、よい香りがする。
雌雄異株である。
それぞれ、雌しべか雄しべが発達している。
花の後につく実は球形の核果(水分を多く含み中に種が1つある)で、真っ赤に熟する。
実の鑑賞期は12~2月くらいである。
有毒のアルカロイドを含み、誤食すると危険である。
実の写真は10月に箱根湿性花園で撮った。
花の写真は5月に北大植物園で撮った。
学名:Skimmia japonica var intermedia form. repens


★毒のある赤い実ちょっと危ないよ
 手招きしても知らん顔だよ
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花図鑑
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by sikino-hana | 2007-11-30 06:23 | 果実

藪柑子(ヤブコウジ)

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藪柑子(ヤブコウジ)はヤブコウジ科ヤブコウジ属の常緑小低木である。
北海道の南部から沖縄にかけて分布し、山地の林の中に生える。
また、庭木や盆栽とされる。
海外では、台湾や朝鮮半島、中国にも分布する。
縁起物としてお正月の寄せ植えなどにも使われることから十両(ジュウリョウ)とも言われる。
古名を山橘(ヤマタチバナ)という。
江戸時代に盛んに改良が行われ、変わり葉などの園芸品種がたくさんある。
樹高は10~20センチくらいである。
地下茎を伸ばして増える。
枝には棘がある。
葉は長い楕円形で、互い違いに生える。
葉の縁には細かいぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は7~8月である。
葉の脇から散形花序(枝先に1個つずつ花がつく)を出し、花径5~8ミリくらいの小さな白い花をいくつか下向きにつける。
合弁花で、花冠は5つに裂ける。
実は直径5~10ミリくらいの球形で、10月ころに赤く熟する。
俳句の季語は冬である。
花の写真は11月に小石川植物園で撮った。
実の写真は12月に板橋区立赤塚植物園で撮った。
学名:Ardisia japonica


★首傾げやっと見つけた藪柑子
 また来てみれば鳥に運ばれ
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花図鑑
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by sikino-hana | 2007-11-29 06:08 | 果実

ピラカンサ・ローズデール

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ピラカンサ・ローズデールはバラ科トキワサンザシ属(ピラカンサ属)の常緑低木である。
常葉山査子(トキワサンザシ)の園芸品種である。
原産地は地中海沿岸地方である。
日本へは昭和40年代に渡来した。
特徴は実の数がとても多いことである。
庭園樹や生垣などに利用されている。
樹高は2メートルくらいである。
葉は楕円形ないし細長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉には艶があり、毛は生えていない。
葉の縁には低いぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は5~6月である。
枝先に散房花序(柄のある花がたくさんつき、下部の花ほど柄が長いので花序の上部がほぼ平らになる)を出し、白い小さな花をびっしりとつける。
花弁は5枚である。
結実時期は10~11月くらいである。
丸い赤い実をびっしりとつける。
写真は11月に小石川植物園で撮った。
学名:Pyracantha coccinea cv. Rosedale


★びっしりと呆れるほどに実をつけて
 ローズデールは不思議な姿

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花図鑑
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by sikino-hana | 2007-11-28 06:33 | 果実

タヒチモンビン

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タヒチモンビン(Tahiti mombin)はウルシ科タマゴノキ属(スポンディアス属)の落葉高木である。
和名は卵の木(タマゴノキ)という。
オトギリソウ科フクギ属のキャニモモも同じ名前で呼ばれるので紛らわしい。
なお、タヒチモンビンとするのは同属に熱帯アメリカ原産のモンビン(Spondias mombin)という植物があり、それとの対比で呼ばれるもののようである。
本種の原産地はポリネシア、マレー半島である。
樹高は10~20メートルくらいになる。
葉は奇数羽状複葉で、互い違いに生える(互生)。
小葉は披針形をしている。
開花時期は7~8月である。
葉の脇から大きな円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、白い花をつける。
結実期は1~4月である。
実は偏球形で、黄色く熟する。
生食できるが、果肉には繊維が多く種子からはがれにくいので食べにくいという。
材は、ベニアや合板とされる。
英名はゴールデンアップル(Golden apple)である。
写真は11月に沖縄県本部町の熱帯ドリームセンターで撮った。
学名:Spondias dulcis


★ゴーギャンの色とタッチを思いつつ
 手で触れてみるタヒチモンビン
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花図鑑
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by sikino-hana | 2007-11-27 06:01 | 果物・野菜

グランサム椿(グランサムツバキ)

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グランサム椿(グランサムツバキ)はツバキ科ツバキ属の常緑小高木である。
原産地は香港の九竜半島である。
中国名を「大苞白山茶」という。
日本へは昭和時代の中期に渡来した。
樹高は3~8メートルくらいである。
枝を疎らにつける。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉の質は厚くて光沢があり、葉脈の部分がへこむ。
開花時期は11~2月である。
花の色は白く、花径が10~15センチくらいあり大輪である。
茶(チャ)の花と似た感じで、黄色い雄しべは500本以上ある。
花柱(雌しべ)の先は5つに裂ける。
花びら(花弁)は7~10枚くらいで、咲き進むと花びらの先は反り返る。
写真は11月に小石川植物園で撮った。
学名:Camellia granthamiana


★黄の蕊を茂るがごとく突き出して
 これを見てねとグランサム椿
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花図鑑
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by sikino-hana | 2007-11-26 06:18 | 冬の花

テトラネマ・ロセウム

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テトラネマ・ロセウムはゴマノハグサ科テトラネマ属の多年草である。
原産地は中央アメリカである。
日本へは大正時代に渡来した。
英名はメキシカン・フォックスグローブ(Mexican foxglove)である。
フォックスグローブ(foxglove)は狐の手袋(キツネノテブクロ)のことである。
草丈は10~30センチくらいである。
葉は根際から生えて、長さ10センチくらいの楕円形である。
開花時期は8~10月である。
暖地では周年開花をする。
茎先についた花が次々と咲く。
花は筒状で先が唇形となり、上唇は2つに下唇は3つに裂ける。
花の色は淡い紅紫色である。
写真は11月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園の温室で撮った。
学名:Tetranema roseum


★ジギタリス思わすような花姿
 不思議の国にいざなうように

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花図鑑
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by sikino-hana | 2007-11-25 11:35 | 四季咲きの花

老鴉柿(ロウヤガキ)

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老鴉柿(ロウヤガキ)はカキノキ科カキノキ属の落葉小高木である。
原産地は中国中部の浙江省、江蘇省などである。
日本へ渡来したのは遅く、第二次世界大戦中に京都府立植物園の園長が持ち帰ったとされる。
盆栽、鉢植え、庭木などに用いられている。
樹高は2~3メートルである。
葉は丸味を帯びた菱形である。
開花時期は3~4月である。
雌雄異株である。
結実させるためには雄株と交配させなければならない。
実は液果(果皮が肉質で液汁が多い実)で、長さが3~5センチと小さく、先の尖った楕円形状をしている。
熟すと橙色に色づくが渋柿である。
実の鑑賞期は10~11月である。
上の写真は11月につくば植物園で撮った。
下の写真は11月に小石川植物園で撮った。
学名:Diospyros rhombifolia


★盆栽の好きな人にはたまらない
 老鴉柿の実渋い渋いよ

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花図鑑
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by sikino-hana | 2007-11-24 07:45 | 果実

オバータ・ヒッコリー

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オバータ・ヒッコリーはクルミ科カリア属の落葉高木である。
原産地は北アメリカの東部である。
樹高は20~30メートルになる。
樹形は美しく、耐寒性にも富む。
葉は奇数羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並び、先に1つの小葉がついて1枚の葉が構成される)である。
小葉の形は卵形で先が尖る。
開花時期は6~7月である。
雌雄同株である。
枝先のほうに雌花がつき、その下方に花穂状の雄花がつく。
花の色は淡い黄色である。
秋にできる実は直径が6センチくらいあり、生で食べられる。
古くからインデアンの重要な食糧であった。
貯蔵性に富み風味もよいが、殻がやや硬い。
材はゴルフのウッド、ドラムのスティック、スキー板などにされる。
また、アメリカでは燻製を作るときのチップとして利用される。
秋には黄葉が美しい。
英名はシャグバークヒッコリー(shagbark hickory)である。
日本では植物園くらいでしか見られないようである。
写真は11月に小石川植物園で撮った。
学名:Carya ovata


★鮮やかに黄葉をするヒッコリー
 遠目に見ても輝くばかり
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花図鑑
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by sikino-hana | 2007-11-23 11:28 | 紅葉・黄葉

アボカド

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アボカド(avocado)はクスノキ科ワニナシ属(ペルセア属)の常緑高木である。
果実名を「アボカド」とするよりも「アボガド」と誤用する人のほうが多いという。
英名はアリゲーターペア(alligator pear)である。
英名の由来は、鰐のいる場所に生えるということからきている。
植物名としての和名は鰐梨(ワニナシ)である。
英名を直訳したものである。
原産地は中央アメリカである。
アステカ人によって13世紀には栽培が行われていた。
樹高は5~20メートルくらいである。
葉は卵形で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は5月である。
枝先に円錐花序(枝分かれして全体が円錐状に見える)を出し、淡い黄緑色の小さな花をたくさんつける。
結実期は11~12月である。
栽培品種が多彩にあり、実の熟した色も黒紫色や緑色などがある。
日本に輸入されているのはハス種といい、卵形で黒紫色に熟する。
実は生食をするほか料理に使われ、お菓子の原料にもなる。
種子は有毒である。
写真は1月と11月に新宿御苑の温室で撮った。
学名:Persea americana


★ぶら下がるアボカドの実は珍しく
 上を見上げて口を開いて

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花図鑑
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by sikino-hana | 2007-11-22 06:22 | 果物・野菜

浜姫榊(ハマヒサカキ)

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浜姫榊(ハマヒサカキ)はツバキ科ヒサカキ属の常緑低木である。
本州の中部地方から沖縄にかけて分布し、海岸に生える。
公園や庭の低い植え込みなどにも使われている。
海外では、朝鮮半島の南部や中国にも分布する。
樹高は150~500センチくらいである。
長い楕円形の葉は厚くて先は丸く、互い違いに生える(互生)。
開花時期は10~2月である。
葉の脇に白い小さな5弁花をつける。
花の後には球形の実をつける。
実は緑から黒に変わる。
写真は11月につくば植物園で撮った。
学名:Eurya emarginata


★小さくて白い花びらちょいとつけ
 浜姫榊は寒さに負けず

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花図鑑
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by sikino-hana | 2007-11-21 06:07 | 冬の花