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辣韮(ラッキョウ)

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辣韮(ラッキョウ)はユリ科ネギ属の多年草である。
別名を大韮(オオニラ)、里韮(サトニラ)という。
原産地は中国である。
日本へは9世紀ころに薬用として渡来した。
広く栽培されるようになったのは江戸時代からである。
草丈は15~40センチくらいである。
葉は線形で柔らかく、中空である。
根際から束になって生える(束生)。
葉は冬でも枯れない。
開花時期は9~10月である。
茎先から散形花序(茎先からたくさん枝が出て、その先に1個つずつ花がつく)を出し、小さな紫色の花をたくさんつける。
白い鱗茎を食用とする。
また、鱗茎は生薬で薤白(がいはく)といい、胸のつかえや痛みなどに効くとされる。
俳句の季語は夏である。
写真は10月下旬に都立薬用植物園で撮った。
学名:Allium bakeri


★紫の小さなぼんぼり垂らし咲く
 辣韮の花いと愛らしく

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花図鑑
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by sikino-hana | 2007-10-31 06:32 | 果物・野菜 | Trackback | Comments(0)

水虎の尾(ミズトラノオ)

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水虎の尾(ミズトラノオ)はシソ科ミズトラノオ属の多年草である。
本州から九州にかけて分布し、湿地や池沼に生える。
海外では、朝鮮半島にも分布する。
環境省のレッドデータブックでは、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類に登録されている。
湿地の減少が原因である。
草丈は30~50センチくらいである。
茎の断面は四角形である。
葉は線形ないし広めの線形で、3~4枚が輪生する。
開花時期は8~10月である。
茎先に穂状花序(柄のない花が花茎に均等につく)を出し、淡い紅色の花を密につける。
名の由来は、長い花穂を「虎の尾」に見立てたものである。
写真は10月下旬に箱根湿性花園で撮った。
学名:Eusteralis yatabeana


★湿原を色鮮やかに染め上げて
 水虎の尾は束の間を生き
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by sikino-hana | 2007-10-30 06:25 | 秋の花 | Trackback | Comments(0)

錦薙刀香需(ニシキナギナタコウジュ)

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錦薙刀香需(ニシキナギナタコウジュ)はシソ科ナギナタコウジュ属の一年草である。
別名を錦香需(ニシキコウジュ)ともいう。
漢字の「需」の字には正しくは「クサカンムリ」がつく。
長野県の東部のみに分布し、山地の林の中や林の縁、道端などに稀に生える。
1992年に発見された。
満鮮要素の植物の1つである。
朝鮮半島や中国大陸東北部に分布するもので、日本にあるものは大陸と地続きの時代の遺存種と考えられている。
香需(こうじゅ)というのは生薬の名前である。
「薙刀」は片側だけに花がつく花穂の様子を見立てたものである。
近縁種の薙刀香需(ナギナタコウジュ)よりも鮮やかな花を咲かせるというのが名の由来である。
草丈は10~50センチくらいである。
葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。
葉には長い柄があり、葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は10月くらいである。
茎先に花穂を出し、片側に濃い紅紫色をした唇形の花をたくさんつける。
外側には長い毛が密に生え、雄しべと雌しべが花冠から突き出る。
苞(花のつけ根につく葉の変形したもの)にも細かな毛が生える。
写真は10月に軽井沢町植物園で撮った。
学名:Elsholtzia splendens


★鮮やかな色に驚き名を問うが
 園芸用とばかり思いて

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花図鑑
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by sikino-hana | 2007-10-29 06:00 | 秋の花 | Trackback | Comments(0)

風鈴莢迷(フウリンガマズミ)

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風鈴莢迷(フウリンガマズミ)はスイカズラ科ガマズミ属の常緑低木である。
漢字では「迷」の文字にはクサカンムリが必要だが、ここでは便宜的に用いる。
原産地は中国で、中南部に分布する。
学名からビブルヌム・セティゲルムの名で表示する場合もある。
樹高は1~3メートルである。
よく枝分かれをし、枝は枝垂れる。
葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。
開花時期は4~5月である。
枝先に散房花序(柄のある花がたくさんつき、下部の花ほど柄が長いので花序の上部がほぼ平らになる)を出し、小さな白い花をつける。
花は合弁花で、先が5つに裂ける。
9~10月ころに卵形の実が赤く熟して垂れ下がる。
日本に分布する莢迷(ガマズミ)の実は上向きにつくが、それが垂れ下がる様子を「風鈴」に見立てた。
写真は10月に箱根湿性花園で撮った。
学名:Viburnum setigerum


★垂れ下がる赤い実とても可愛いね
 大陸育ちの風鈴莢迷

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花図鑑
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by sikino-hana | 2007-10-28 08:19 | 果実 | Trackback | Comments(0)

ピーマン

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ピーマンはナス科トウガラシ属の一年草である。
分類上は、唐辛子(トウガラシ)の変種とされている。
原産地は中南アメリカである。
日本へは明治時代の初期に渡来した。
しかし、普及をしたのは戦後のことである。
辛味種のほうは16世紀には渡来し、江戸時代にはかなり普及していた。
ピーマンの名は仏語のに由来する。
甘口トウガラシ品種の中で釣鐘状をしており、未熟な緑色をしたものがピーマンと呼ばれる。
一般的には7~10月ころに栽培される。
英名はベルペッパー(bell pepper)である。
写真は10月に軽井沢町植物園で撮った。
学名:Capsicum annuum var. grossum


★ピーマンの姿見つけて頬緩め
 辺りを見れば小さな花も
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花図鑑
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by sikino-hana | 2007-10-27 08:44 | 果物・野菜 | Trackback | Comments(0)

シクラメン・グラエクム

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シクラメン・グラエクムはサクラソウ科シクラメン属の多年草である。
原産地はギリシャからトルコにかけての地中海沿岸東部地方である。
シクラメンの原種の1つである。
種小名のは「ギリシャ産」を意味する。
草丈は10センチくらいである。
花と同時に展開する葉は心臓形で、白い模様が入る。
葉にはビロードのような感触がある。
開花時期は9~11月である。
花の色はピンクで、つけ根の部分の色が濃い。
写真は10月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Cyclamen graecum


★こんなにも小さな花かシクラメン
 その可憐さはニンフ思わせ

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by sikino-hana | 2007-10-26 06:26 | 秋の花 | Trackback | Comments(0)

黄花の突抜杜鵑草(キバナノツキヌキホトトギス)

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黄花の突抜杜鵑草(キバナノツキヌキホトトギス)はユリ科ホトトギス属の多年草である。
九州の宮崎県のみに分布し、山地の渓流沿いの崖地などに生える。
環境省のレッドデータブックでは、「ⅠA類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種」である絶滅危惧IB類(EN)に登録されている。
草丈は50~70センチくらいである。
茎に毛は生えておらず、下垂して生える。
葉は披針葉で、互い違いに生える(互生)。
葉のつけ根の部分は茎を抱いて合着し、茎が葉の下部をつき抜けるようになるのが特徴である。
開花時期は9~10月である。
葉の脇に花径20~25ミリくらいの黄色い花を1つずつ上向きにつける。
花被片は6枚で紫色の斑が入り、斜めに開く。
外花被片の下部には腺毛(粘着物質を出す毛)があり、つけ根の部分には膨らみがある。
写真は10月に箱根湿性花園で撮った。
学名:Tricyrtis perfoliata


★葉の様子見れば見るほど不思議だね
 調べてみたいどうしてなのか
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by sikino-hana | 2007-10-25 06:24 | 秋の花 | Trackback | Comments(0)

赤蕎麦(アカソバ)

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赤蕎麦(アカソバ)はタデ科ソバ属の一年草である。
別名を紅花蕎麦(ベニバナソバ)ともいう。
原産地は中国の雲南省やヒマラヤ地方である。
草丈は50~80センチくらいである。
葉は三角形で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は9~10月である。
茎先や葉の脇から総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、赤やピンクの花をつける。
5枚の花弁のように見えるのは萼片である。
食用にもなるが、主として観賞用に利用されている。
日本で品種改良された高嶺ルビー(タカネルビー)に人気があり、各地で植えられている。
咲きはじめは淡い紅色だが、気温が低くなるにつれて色が濃くなる。
写真は10月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Fagopyrum esculentum cv.


★そわそわと期待を込めて近づけば
 これぞまさしく赤蕎麦の花
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by sikino-hana | 2007-10-24 06:26 | 秋の花 | Trackback | Comments(0)

雄山火口(オヤマボクチ)

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雄山火口(オヤマボクチ)はキク科ヤマボクチ属の多年草である。
北海道から四国にかけて分布し、山野に生える。
海外では、朝鮮半島にも分布する。
奇妙な名前だが、火口(ほくち)というのは火打石で出した火を移す綿毛のことである。
勇壮に山に生えて火口(ほくち)のとれる草という意味合いになる。
信州ではそれを蕎麦のつなぎに用いている。
草丈は100~150センチくらいである。
茎は太くて直立し、紫色を帯びる。
下部に生える葉には長い柄があり、長さ15~35センチくらいの三角状の卵形である。
上部に生える葉は小形である。
葉の裏には白い綿毛が密生する。
開花時期は9~10月である。
茎先や葉の脇に直径4~5センチの頭花を下垂させる。
筒状花は暗い紫色をしている。
写真は10月に箱根湿性花園で撮った。
学名:Synurus pungens


★勇壮な名前の花のその姿
 求め続けて遂に出合いて

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by sikino-hana | 2007-10-23 06:26 | 秋の花 | Trackback | Comments(0)

友禅菊(ユウゼンギク)

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友禅菊(ユウゼンギク)はキク科シオン属の多年草である。
和風の名前だが、原産地は北アメリカで、ヨーロッパで改良された。
日本へは明治時代に渡来した。
逸出したものが野生化し、北海道から四国にかけて分布する。
草丈は40~100センチくらいである。
葉は披針形で、互い違いに生える(互生)。
葉のつけ根の部分は半ば茎を抱く。
開花時期は9~12月である。
菊先に散房花序(柄のある花がたくさんつき、下部の花ほど柄が長いので花序の上部がほぼ平らになる)を出し、花径2~3センチの花(頭花)をつける。
花の色は淡い青紫色である。
写真は10月に板橋区立赤塚植物園で撮った。
学名:Aster nobi-belgii


★ひらひらと花弁の先は風に揺れ
 友禅菊の色はむらさき

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by sikino-hana | 2007-10-22 06:36 | 秋の花 | Trackback | Comments(0)