猩々袴(ショウジョウバカマ)はユリ科ショウジョウバカマ属の多年草である。
北海道から九州にかけて分布し、山野のやや湿った場所に生える。
海外では、サハリンや朝鮮半島にも分布する。
草丈は10~30センチくらいである。
根際から生える葉はへら形で艶があり、ロゼット状に地面に広がる。
低地での開花時期は3~5月である。
花茎を出し、その先に3~10輪の花をつける。
花の色は、淡い紅色から濃い紫色まで変化が多い。
「猩々」というのは中国の伝説上の動物で、能楽に取り入れられている。
紅色の花を能装束の赤い頭の毛に見立て、葉を袴と見立てたのが名の由来である。
写真は4月に神代植物公園で撮った。
学名:Heloniopsis orientalis
★名の由来知れば知るほど面白く
じっと眺める猩々袴
花図鑑
by sikino-hana
| 2009-04-12 08:14
| 春の花
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