醋甲藤(サッコウフジ)はマメ科ナツフジ属の蔓性常緑低木である。
鹿児島県の奄美諸島から沖縄にかけて分布する。
海外では、台湾や中国の南部にも分布する。
別名を紫夏藤(ムラサキナツフジ)ともいう。
樹高は5メートルくらいまで育つ。
葉は奇数羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並び、先に1つの小葉がついて1枚の葉が構成される)で、向かい合って生える(対生)。
小葉の形は披針形である。
葉の質は分厚く、艶がある。
開花時期は6~8月である。
葉の脇に上向きに円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、紅紫色をした蝶形の花をつける。
花穂が垂れないのが特徴である。
花の後にできる実は豆果(莢の中に種子が入るもの)である。
属名の Millettia は中国で活動したフランス人の植物学者「ミレー(J. A. Millett)さん」の名からきている。
種小名の reticulata は「網状の」という意味である。
写真は7月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Millettia reticulata
★おやこれは今ころ藤とよく見れば
花穂の姿どこか違って
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by sikino-hana
| 2012-07-20 14:21
| 夏の花
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