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鹿子草(カノコソウ)

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鹿子草(カノコソウ)はオミナエシ科カノコソウ属の多年草である。
北方領土を含む北海道から九州にかけて分布し、湿った草地などに生える。
海外では、台湾、朝鮮半島、中国東北部、サハリンにも分布する。
和名の由来は、花の咲いている様子が鹿の子しぼりに見えることからきている。
また、女郎花(オミナエシ)に似た姿で淡い紅色の花を咲かせるところから春女郎花(ハルオミナエシ)の別名がある。
草丈は50~60センチくらいである。
茎は直立する。
葉は向かい合って生え(対生)、羽状に分ける。
開花時期は6~7月である。
茎先に散房花序(柄のある花がたくさんつき、下部の花ほど柄が長いので花序の上部がほぼ平らになる)を出し、淡い紅紫色の小さな花をたくさんつける。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
根茎を乾かしたものが生薬の吉草根(きっそうこん)で、ストレスによる病気に効果がある。
俳句の季語は春である。
属名の Valeriana はラテン語の「valere(強くなる)」からきているという説がある。
種小名の fauriei は明治時代のフランス人宣教師で日本の植物を採集した「フォーリー(U. Faurie)さんの」という意味である。
写真は7月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Valeriana fauriei


★なよやかな花の姿に安らぎて
 辛い思いをしばし忘れて
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by sikino-hana | 2012-06-12 09:42 | 夏の花
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