頭巾茨(トキンイバラ)はバラ科キイチゴ属の落葉低木である。
原産地は中国の南西部である。
日本へは江戸時代の宝永年間(1700年代初め)に渡来した。
貝原益軒の「花譜」(1694)にもコヤオキの名で掲載されている。
樹高は1メートルくらいである。
枝には棘がある。
葉は奇数羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並び、先に1つの小葉がついて1枚の葉が構成される)で、互い違いに生える(互生)。
小葉の形は長い楕円形である。
小葉の先は尖り、縁には重鋸歯(大きなぎざぎざに更に細かなぎざぎざがある)がある。
開花時期は5月である。
花径5~6センチの八重咲きの白い花を1輪上向きにつける。
雄しべも雌しべなく実はできないが、地下茎によって繁殖する。
属名の Rubus はラテン語の「ruber(赤)」からきている。赤い実がなることから名づけられた。
種小名の rosifolius は「バラのような葉の」という意味である。
写真は5月に北大植物園で撮った。
学名:Rubus rosifolius
★薔薇の花思わすような豪華さに
驚きながら歴史を感じ
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by sikino-hana
| 2012-05-18 11:26
| 春の花
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