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銭葵(ゼニアオイ)

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銭葵(ゼニアオイ)はアオイ科ゼニアオイ属の越年草である。
原産地は南ヨーロッパ、地中海沿岸地方、西アジアである。
日本へは江戸時代に観賞用として渡来した。
現在では野生化し、河川敷や荒れ地などに生える。
分類上は、薄紅葵(ウスベニアオイ)の変種とされている。
基本種に比べると葉の切れ込みが浅く、花の色が濃い。
草丈は60~120センチくらいである。
葉は円形で、互い違いに生える(互生)。
葉には皺があって波打ち、5つから7つくらいに浅く裂ける。
葉の縁には鋭いぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は6~8月くらいである。
葉の脇に淡い紅紫色の5弁花をつける。
花径は3センチくらいで、花弁には濃い色の縦筋が入る。
花は下から上へ咲きあがる。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
和名の由来は、花の大きさを一文銭に見立てたものという。
属名の Malva はラテン古名でギリシャ語の「malache(軟らかくする)」からきている。この属の植物の1種が持つ粘液に緩和剤の働きがことから名づけられた。
種小名の sylvestris は「森林に生える」という意味である。
変種名の mauritiana は「モーリシャス島の」という意味である。
写真は6月に川口市立グリーンセンターで撮った。
学名:Malva sylvestris var. mauritiana


★名の由来聞けば何やら江戸の世を
 思い描ける不思議感じつ
銭葵(ゼニアオイ)_d0125765_9361250.jpg

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by sikino-hana | 2011-06-06 09:37 | 夏の花
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