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シクラメン

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シクラメンはサクラソウ科シクラメン属の多年草である。
原産地は地中海沿岸地方、西アジアである。
ヨーロッパで品種改良が進められた。
日本へは明治時代の末期に渡来した。
現在では、鉢植え植物のトップクラスに成長している。
また、寒さに強く屋外に植えられる品種も開発され、ガーデンシクラメンとして普及している。
草丈は10センチから40センチくらいである。
根際から生える葉には長い柄があり、心臓形ないし円形である。
葉の表面には斑が入り、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は10月から4月くらいである。
花は茎先に1輪ずつ咲く。
花の色は、赤、白、紫色、ピンクなどのものがあり、クリーム色のものも作出されている。
花冠は5つに裂ける。
萼片は5枚である。
雄しべは花冠のつけ根の部分に合着していて短い。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
園芸品種では、グラデーションのかかるものや多弁咲きのものなどが開発されている。
和名は篝火花(カガリビバナ)という。
反り返る花びらの様子などから名づけられたものであろう。
命名者は牧野富太郎博士である。
別名を豚の饅頭(ブタノマンジュウ)という。
これは英名のsow bread(雌豚のパン)を訳してつけられた名である。
英名は球根が豚の餌になることから名づけられたものである。
どちらも現在ではほとんど使われることがない。
俳句の季語は春である。
属名の Cyclamen はギリシャ語の「cyklos(円)」からきている。球形に近い球根の形からつけられた名である。
種小名の persicum は「ペルシャの」という意味である。
写真は12月に板橋区立熱帯環境植物館で撮った。
品種名はビクトリアとモンブランである。
学名:Cyclamen persicum


★シクラメン花びら一つ君の背に
 狂おしいほど強く抱き締め
☆燃え盛る想いよ届け君のもと
 篝火花は可憐に咲いて
シクラメン_d0125765_6472228.jpg

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by sikino-hana | 2011-01-17 06:48 | 冬の花
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