松本仙翁(マツモトセンノウ)はナデシコ科センノウ属の多年草である。
熊本県と宮崎県に分布し、阿蘇山の外輪山の原野にのみ生える。
環境省のレッドデータリスト(2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
高さ30センチから80センチくらいである。
茎は叢生し、下向きの毛がある。
葉は長い卵形で、向かい合って生える(対生)。
葉にも毛が多い。
開花時期は6月から8月くらいである。
花は茎先や葉の脇につき、深い紅色から淡い紅色まで変異がある。
花弁は5枚である。
花弁の先は浅く2つに裂け、さらに不規則な歯牙がある。
園芸品種には、赤、白、橙色、桃色、絞りなどのものがある。
なお、「仙翁」の名は京都府嵯峨の仙翁寺に伝わったことに由来する。
また、「松本」は花の形が歌舞伎役者の松本幸四郎の紋所に似ていることからきているという。
写真は7月に箱根湿生花園で撮った。
学名:Lychnis sieboldii
★蒸し暑い陽気をどこか和ませる
松本仙翁小首傾げて
花図鑑
by sikino-hana
| 2010-07-23 05:41
| 夏の花
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