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延齢草(エンレイソウ)

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延齢草(エンレイソウ)はユリ科エンレイソウ属の多年草である。
北海道から九州にかけて分布し、湿り気のある林の中などに生える。
海外では、サハリンにも分布する。
草丈は20センチから40センチくらいである。
茎は直立する。
葉は茎先に3枚が輪生する。
葉の形は菱形で、先が尖る。
開花時期は4月から6月である。
茎先に花径1、2センチの目立たない花を1つ下向きにつける。
花の色は緑色、褐色、暗い紫色など変化に富む。
花びら(内花被)はなく、3枚の萼片(外花披片)からなる。
雄しべは6本である。
雌しべの柱頭は短く3つに裂ける。
花は咲き進むと横向きになる。
実は球形の液果(果皮が肉質で液汁が多い実)で、緑色や暗い紫色などこれも変化が多い。
根茎を干したものを生薬で延齢草根(えんれいそうこん)と言い、胃腸薬とされる。
ただし、有毒成分のサポニンを含むので、誤食すると危険である。
また、成熟した果実は甘みがあり、生食できる。
写真は3月に神代植物公園で撮った。
学名:Trillium smallii


★山裾に春の訪れ告げるよに
 延齢草はそっと顔出し

延齢草(エンレイソウ)_d0125765_5292745.jpg

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by sikino-hana | 2010-04-10 05:30 | 春の花
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