木五倍子(キブシ)はキブシ科キブシ属の落葉小高木である。
北海道から九州にかけて分布し、山地に普通に生える。
樹高は2~5メートルくらいである。
雌雄異株である。
葉は卵形で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は3~4月である。
葉に先立って小花を密生した花穂を垂れ下がらせる。
雄花は淡い黄色をしており、雌花は緑色を帯びる。
花弁は4枚で、開ききることはない。
秋に卵球形をした小果を結ぶ。
果実にはタンニンが含まれ、黒色染料の五倍子(ふし)の代用とされる。
名の由来もそこからきている。
別名を黄藤(キフジ)ともいう。
俳句では「木五倍子の花」が春の季語とされている。
写真は4月に小石川植物園で撮った。
学名:Stachyurus praecox
★撮ろうにも揺れて姿の定まらぬ
木五倍子の花に眩暈覚えて
花図鑑
by sikino-hana
| 2010-04-06 05:39
| 春の花
|
|