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無人立浪草(ムニンタツナミソウ)

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無人立浪草(ムニンタツナミソウ)はシソ科タツナミソウ属の多年草である。
小笠原諸島の固有種である。
父島と兄島に分布し、林の中や岩場などに生える。
環境省のレッドリスト(2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
ヤギの食害に遭っているという。
草丈は15~25センチくらいである。
茎には4つの稜がある。
葉は卵形で、十字対生をする。
葉の縁には低いぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は3~4月である。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、唇形の花をたくさんつける。
花の色は白く、稀に淡い紫色のものがある。
花冠は5センチ前後と長く、スズメガの1種が花粉を運ぶと考えられている。
雄しべは4本、雌しべは1本である。
写真は2月に小石川植物園で撮った。
学名:Scutellaria longituba


★さっそうと立派な花をつけて咲く
 雄大なりや無人立浪

無人立浪草(ムニンタツナミソウ)_d0125765_5151031.jpg

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by sikino-hana | 2010-02-10 05:16 | 春の花
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