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浪来草(ナミキソウ)

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浪来草(ナミキソウ)はシソ科タツナミソウ属の多年草である。
北方領土を含む北海道から九州にかけて分布し、海岸の砂地などに生える。
海外では、朝鮮半島や中国、サハリンなどにも分布する。
草丈は10~40センチくらいである。
砂の中に地下茎を長く這わせる。
茎は直立し、断面は四角形である。
葉は長い楕円形で、向かい合って生える(対生)。
葉の質は厚く、全体に短い軟毛が密生する。
葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は6~9月である。
花は茎の上部の対生した葉の脇に1つずつつき、2つが同じ方向を向いて咲く。
花冠は長さ2センチくらいの青紫色をした筒状で、先は唇形に裂ける。
筒の部分は、つけ根のところで曲がって立ち上がる。
上の唇は兜のように膨らみ、下の唇は3つに裂ける。
名の由来は、海岸近くに生え、花の形が打ち寄せる波に似ているところからきている。
写真は7月に箱根湿生花園で撮った。
学名:Scutellaria strigillosa


★小波の寄せては返す姿見せ
 浪来草咲く野を埋め尽くし

浪来草(ナミキソウ)_d0125765_5435354.jpg

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by sikino-hana | 2009-07-30 05:44 | 夏の花
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